ダム湖の周りを車でくねくね走る。
ヘアピンカーブを一生懸命曲がっても、
さっき居たところから数メートル上がったか下がったか。
少し緩んだか、と思ったら集落があり、
道端で草むしりをしている女性がある。
軒には、とうきびが干してある。
薪が積んであるが、今からそなえて、乾燥させる
と聞いたことがある。
今はそれでいいのかもしれないが、
病気になったら、
体がきかなくなったら、
どうするのかしら。
通りすがり、無責任によぎる不安感。
さらに道を曲がり、坂を上り
峠のむこうへ。