高校生の時、試験勉強がはかどらないのに、本棚に古い古い推理小説があるのを見つけた。
父が学生時代に買ったと思われる、創元推理文庫「ギリシャ棺の謎」
それがきっかけで、国名シリーズとドルリー・レーンものを読んだ。
大学生になって、アルバイト以外は下宿にいて、ハヤカワ文庫やポケットミステリにあるエラリー・クィーン名義の本ばかり読んでいた。
最近は本を読む根気がなくて、
ほんとは高村薫の分厚い本が読みたいけれど、
「晴子情歌」を詠むのに、
3度くらい挫折してしまい、
腰が抜けている。
図書館で、この「青の殺人」しか、エラリー・クィーンの単行本はなく、こんな作品あったかしら、と手に取った。
設定からして本格ものではなく、なんだかテレビドラマの小説化したもののような印象。
有栖川有栖氏の解説で、代作者によるエラリー・クィーン名義の作品と知る。
エラリー・クィーンが従兄二人組であることは知っていたが、
後期には読者のニーズに応えるのに手が足らず、
代作者による作品がいくつかある、とのこと。
それも、ひとつの物語。
ひさしぶりに脳みそがあかくなった。