年末御用納めも済んだ後、朝自宅洗面台からポト、ポト、と音がする。洗面台下の扉を開けると、蛇口に繋がる配管のバルブあたりから水滴が落ちている。バルブを閉めようとしてもピクリとも動かない。
手近にペットボトルがあったので、その胴体を切り、蓋のある上部を逆さまにして受け口にして水滴を受け漏れている水を溜めることにした。水洗便所の配管からも流すと水漏れしているので、この際やはり業者を呼ぶことに。
普段頼んでいる水道業者は年末で休業になっているので、ネットで24時間受け付けている高知市内の水道業者に電話をした。午前8時過ぎだったが受付の女性が出て、「工事担当者から行ける時間をお知らせしますのでお待ちください。」
5分も経たないうちに男性から「年末で立て込んでおり、13時からの番が取れましたのでお待ちいただけるでしょうか。」 否も応もなく訪問を依頼。通話が済んで携帯の画面を見ると、相手先の電話番号が香川県の番号。香川から走ってくるのかしら。
先ほどのペットボトルを確認すると、半時間も経たないのに500mlの7分目位溜まっている。 これではすぐあふれるので、ミネラルウォーターの2Lボトルで同じ細工をする。 しかしこれでも半日もたない。小さいタンクを買いに行かなくては。
そこへ電話がかかり別の男性の声で「手前の用事が早く済んだので今から行きます。」 二人組の工員が来て現場を見て「いま水洗トイレはタンクと便器が一体になっているので、取り換えになります。洗面台の配管も部材を換えなくてはなりません。見積をしましょうか?」 借家なので大掛かりな取換えとなれば大家さんの承諾もいる。見積書は作ってくれたものの、新品に取り換える工事なのでかなりな金額。
さっそく大家さんと連絡を取る、と返事をして二人を見送りに外に出ると、全国展開の業者のロゴの入った大きなバンで、やはり香川ナンバー。 「24時間体制」を維持するのには高知県内の人手だけでは手が回らない、ということか。
見積もりはしてくれたものの、配管にさわろうともせず帰られたので、しかたなくDIY店に行き、ホースと10Lタンクを買ってきて漏水を受け溜める工夫をする。 年末も押し詰まってこんな騒ぎになるとは。
普段は東京にいる子どもたちが帰ってきて、水漏れトイレのまま正月休みを過ごした。 正月明け、普段の水道業者に連絡しトイレを見せたところ「直せる」というので見積をしてもらい、大家さんに連絡して許可をもらい、ようやく七草も過ぎて修理。 洗面台の下は金属製の管の接合部が割れていた。トイレ周りの配管も新品に。
春から縁起のよいことに、なるかな。
春から縁起のよいことに、なるかな。