今日のお仕事は、朝、品川区に畳の引き上げに向かい
帰宅後、昨日に引き続き、へり無し畳の製作に追われた
作業終了後、久方振りの散髪へ
おん身を綺麗にする為、床屋に向かう最中に、昔を思い出した。
「おまえは、そんな汚い靴下で、お客様の所にいけるのか?」
昔、修行時代にお世話になった、親方の一言である。
自分はまだ、業界に入って間もなく、右も左も分からない闇雲に働いていた頃、
親方が言われた一言をいまでも鮮明に覚えている。
「畳屋さんは、お客様の家(人のお宅)に上がるお座敷商売である。
そんな職人の足が汚かったら、お客様がどう思うか、考えろ」
当たり前の事である。とにかく言われて恥ずかしかった思いが残ってます。
その親方は、お客様の家に上がる前に、必ずコンビニで純白の靴下を
購入してから、お客様の元へと向かう徹底ぶり。
それ以来、私は、絶対に綺麗な靴下を履いて、仕事をしている。
靴下だけでは無い接客業に携わる職なら、身なりを綺麗にする事は
当たり前の事である。床屋に向かう途中、そんな事を思いながら
気お引き締めて、歩いていた。「親方、ありがとうございました。」