その部屋は、金井畳店、作業場の奥深く、階段を上った中二階の様な所に存在する。
部屋に入ると、存在感を示す、一台の機械がある。その名は「オリーブ」
今日はそんな「オリーブ君」のお話
彼はもう金井畳店に30年以上勤めている、店一番の古参です。
形は古いが、性能が良く、色んな使い方が出来る、工業ミシンである。
数々の上敷きゴザを、作ってきた歴戦の兵でもあり、今日もそんな「オリーブ君」
午前中、以前お仕事をさせて頂いた品川区のお客様より、上敷きゴザの注文があり
丈夫で、長持ちして、収納出来るように、との御希望でした
普通の大きさなら良いのですが、廊下に敷く為、畳、縦に二枚分の長さ
収納 収納させてみせる。強度を保つ為、畳表の裏に違った向きでの畳表を縫いつけて、厚みを二枚分にして、強度を保った。
何とか、収納出来る、大きさにしました。
しかしこの作業には「オリーブ君」の出動なし。全て手作業になった。
またもやしかし、上敷き祭りは、終わらない
又別のお客様から、上敷きゴザ、12枚のご注文
さすがに速い。仕事が速い。今日もお世話になりました。
大切に末永く、大事に使いたい、工業ミシンの話でした。