未来への絆 【江戸っ子畳職人物語】

この物語は畳の仕事や日々の暮らしを通し
      家族の愛と信頼を
  余すところ無くブログ化したものでる。

上敷きゴザ祭り

2008年02月08日 18時15分46秒 | 今日の祭り

その部屋は、金井畳店、作業場の奥深く、階段を上った中二階の様な所に存在する。

部屋に入ると、存在感を示す、一台の機械がある。その名は「オリーブ」

今日はそんな「オリーブ君」のお話

彼はもう金井畳店に30年以上勤めている、店一番の古参です。

形は古いが、性能が良く、色んな使い方が出来る、工業ミシンである。

数々の上敷きゴザを、作ってきた歴戦の兵でもあり、今日もそんな「オリーブ君」

の力を借りた。 

午前中、以前お仕事をさせて頂いた品川区のお客様より、上敷きゴザの注文があり

丈夫で、長持ちして、収納出来るように、との御希望でした

普通の大きさなら良いのですが、廊下に敷く為、畳、縦に二枚分の長さ

収納 収納させてみせる。強度を保つ為、畳表の裏に違った向きでの畳表を縫いつけて、厚みを二枚分にして、強度を保った。

  

何とか、収納出来る、大きさにしました。

 喜んで頂けるとうれしいです。

しかしこの作業には「オリーブ君」の出動なし。全て手作業になった。

またもやしかし、上敷き祭りは、終わらない

又別のお客様から、上敷きゴザ、12枚のご注文

「オリーブ君」の出動の時。 

さすがに速い。仕事が速い。今日もお世話になりました。

大切に末永く、大事に使いたい、工業ミシンの話でした。