たっちゃんのレンズ沼

個人的趣味の独り言を書いて行きます。
主にデジタルカメラとオールドレンズについてですが、他にも書きますよ。

【第388沼】C.C AUTO PETRI 135mm F3.5 分解清掃

2014-10-14 21:28:18 | PETRI

 

C.C AUTO PETRI 135mm F3.5です。ハードオフでの購入です。ちょっと見簡単に綺麗になるかなあって感じだったんですが、後始末で苦労しました。

レンズタイプ  単焦点 開放F値 F3.5
フォーカス  MF 画角(35mm換算)  
レンズ構成 3群4枚 対応マウント ペトリマウント
絞り羽枚数 6枚 フィルター径 52mm
焦点距離 135mm 最大径×長さ 59x89 mm
最短撮影距離 1.5 m 重量 371.3g
最大撮影倍率   発売  

 

まず、フードを外し50mm f1.8などと同じように化粧リング一体のフィルターブラケットを外します。

 

一枚目のレンズの押さえリングを外します。これはゴムで回りました。でもカニ目溝もあります。タコ棒で外したレンズとその奥のスペーサーリングです。

 

で次に出てきたのがびっくりのバカみたいに厚い合わせレンズです。このレンズの合わせ部分に星みたいに3点気泡みたいなのがあります。

 

このバカ厚いレンズが外れると6枚の絞り羽が見えます。いつものように開放にして向こう側のレンズ掃除をしておきます。そして実際後玉は外れませんでした。

 

後玉のスカートの部分にカニ目溝はあったんですが、なんてったって回らない。ほんの少しカニ目溝の周りがつぶれて変形しちゃったけど問題ないと思ってた・・・これが後で悲惨な事態に!ちょっと後玉を回そうとしたけど、回らなかったので、無理やり回そうとしたら、絞り連動のレバーやらピンやらまがってしまってやばいと思って爪をとめているネジ3本(1本は突起の)を外して爪といっしょに黒いマウント部分の部品を外しました。この外した部品に長いレバー的な部品が付いていて奥のほうのレバーに当たって絞り羽を動かすようになっていたんですが、これも曲がっていてこれらをまっすぐにしてちゃんと絞りが動作するように修理するのに時間がかかりました。結局後玉群は回らなくて困ったんだけど、後玉は一枚で前後から拭けば綺麗になってしまう事実を発見。綺麗になっちゃったんで組み戻して出来上がりーーって思ってフォーカスリングを回して最短撮影距離状態にして戻そうと思ったら戻らない。後玉のスカートとマウント部の黒い部品の内側筒部の内径の間の隙間が小さくてカニ目溝のつぶれた部分が引っかかってTELE側に動かなかった訳です。このことに気づくまでに、またまたかなり時間がかかっちゃって疲れちゃいました。やすりで少しカニ目溝の外側を面取りしてあげて問題解決です。一応傷がついた部分は黒く塗っておいてごまかしてます。でも良くレンズの構成がわかりました。前玉群は1枚目と2枚目の分厚い合わせレンズで、後玉は1枚だけ。3群4枚のかなり簡素なレンズ構成でした。

NEX-5 に自作アダプターを介してつけたところです。フードも付けました。PETRI 135mmって書いてあるのがフードです。

NEX-5 絞り開放F3.5 1/30秒 ISO-200 ちゃんと撮れますが135mmくらいになると手振れ補正が欲しかった・・・あんまりボケてないし・・・

上の写真の切り出し画像です。これは屋外でも撮って見なきゃです。分解清掃の途中で諦めかけたけど、使えるようになって良かったです。

 

 


【第384沼】C.C AUTO PETRI 55mm F1.8 またまた違う形でギザギザです

2014-10-06 00:23:26 | PETRI

 

C.C AUTO PETRI 55mm F1.8

レンズタイプ  単焦点 開放F値 F1.8
フォーカス  MF 画角(35mm換算)  
レンズ構成 4群6枚 対応マウント ペトリマウント
絞り羽枚数 6枚 フィルター径 55mm
焦点距離 55mm 最大径×長さ 61x42 mm
最短撮影距離 0.6 m 重量 214.1g
最大撮影倍率   発売  

またまた見つけてしまいました。明らかに見た目の違うC.C AUTO PETRI 55mm F1.8なんですよね。同じレンズ名の種類多すぎって感じです。カメラ本体は形が変われば当然名前も変わってるんですけどね。

PETRI V6は変わってませんけど・・・レンズはフィルター径が55mmなので大きく見えます。

 

絞り羽前後のレンズに汚れがあるので掃除しました。形は変わっていても構造は変ってないようです。一度、後玉の押さえリングを外して見えるカニ目溝で後玉群を外します。前玉群のネジが固くなっていて外せない個体があるようです。

 

掃除完了です。マウントの爪部分がネジが緩んでガタガタしていたのでここのネジを絞め直しておきます。PETRI V6についていたものも多いので、同じ時期に形の違うものが平行して売られてたんじゃないかと思うくらいです。PENTAX TAKUMARも微妙に違う個体がありますが、PETRIのは思いっきり違いますし、でも中身の光学系は変わってないから外観の目先を変えてるんですよね。同じ外観で重さ違いの2本も入れれば、もう5種類目、他にもあるんでしょうか。

NEX-3 絞り開放F1.8 1/125秒 ISO-200 最短撮影距離 光学系はきっと変わっていないんっじゃないかな。絵は色も含めて変わってないです。


【第382沼】EE AUTO C.C PETRI 55mm F1.7 分解清掃しかしカビ跡とれず

2014-09-29 20:53:04 | PETRI

 

EE AUTO C.C PETRI 55mm F1.7です。

レンズタイプ  単焦点 開放F値 F1.7
フォーカス  MF 画角(35mm換算)  
レンズ構成 4群6枚 対応マウント ペトリマウント
絞り羽枚数 6枚 フィルター径 52mm
焦点距離 55mm 最大径×長さ 60.5x40 mm
最短撮影距離 0.6 m 重量 202.5g
最大撮影倍率 - 発売  1973年

PETRI FTE No.139076についた個体をオークションで落札しました。キャップも付いてます。カメラもいい感じにシャッターが切れる状態です。PETRI FTE は1973年の発売ですからたぶん、このレンズも、1973年のレンズでしょう。大阪万博の3年後ですね。

 

残念ながら絞り羽の前のレンズが酷いカビにやられてます。酷いというのは、広く浅いカビではなくて一点が集中的に深くやられてるという意味でです。

構造は他のペトリのレンズと同じでフィルターブラケットが外れます。ヘリコイドはどうやらアルミ製です。

 

前玉群が露出します。最前玉の押さえリングをカニ目溝を使って外します。

 

押さえリング一個を外すと前玉群全体を回すための溝にカニ目ラジペンの先がかけられるようになります。

裏のレンズ凹部のカビをカビキラーで掃除しましたが、思った通りカビの状況が酷かったのでカビがあった部分のコーティングが剥がれています。

 

絞り羽を開放位置にして後玉のカビも退治します。このカビはわずかだったので跡が残らず助かりました。カビを掃除し終わったので組み戻しましたが、コーティングが剥がれた部分が見えます。写真を撮って影響を見ます。

NEX-3につけて撮影です。いまごろ気づいたんだけどC.C AUTO PETRI 55mm F1.8 とかと絞りリングの回転方向が逆なんですね。絞りリングの左側に開放位置が来ています。

NEX-3 絞り開放F1.7 1/80秒 ISO-200 コーティングの剥がれが真ん中辺りにあるせいか、中央部分の明るいところが少しほわっとしている気がしますが酷くはないですね。

切り出し画像も白っぽいですかねえ。

NEX-3 絞りF5.6 1/2000秒 ISO-200 外で天気がいいとやっぱり開放じゃ明るすぎて撮れまへん。またこのくらい絞れば、ぽわっとした感じもなくなりますね。

NEX-3 絞りF5.6 1/2500秒 ISO-200 絞れば、かなりしゃきっとした絵が撮れるじゃないですか。 


【第379沼】EE AUTO C.C PETRI 55mm F2 動かない絞り羽

2014-09-23 19:50:20 | PETRI

 

EE AUTO C.C PETRI 55mm F2

レンズタイプ  単焦点 開放F値 F2.0
フォーカス  MF 画角(35mm換算)  
レンズ構成 4群6枚 対応マウント ペトリマウント
絞り羽枚数 6枚 フィルター径 52mm
焦点距離 55mm 最大径×長さ 60.5x40 mm
最短撮影距離 0.6 m 重量 216.8g
最大撮影倍率 - 発売  

PETRI FT EE No.351329についたものをオークションで落札しました。ペトリマウントアダプターを造ってから落札しました(笑)カメラはシャッターも切れるし使えそうでした。

 

ただ、届いたレンズには2つ問題が・・・後玉の花びらみたいな汚れ?と、動かない絞りです。まあ、ジャンクってことで。

 

前玉から分解しようとフィルターブラケットと前玉の押さえリングまで外しましたが前玉群が外れません。エタノールでネジ部に入れたりもしましたがダメでした。

 

壊すのは嫌なので、後からやり直します。下の後玉全体が回せるカニ目溝に押さえリングがあるとアプローチできないので、最初に一番後ろのレンズの押さえリングを外します。

 

カニ目ラジペンで後玉群が固かったけど外せました。後玉の内側を確認して汚れやカビはなく例の花びら状のものは合わせレンズの合わせ部分に部分的に剝離が起こっているようです。これは直せないし順光方向だと見えない性質のものらしく撮影には影響しないアクセントかもしれないのでそのままにして押さえリングを戻しておきます。さて、問題なのは、開かない絞り羽で、進歩したはずのEEの絞り連動機構がこのレンズの絞りを不安定なものにしています。油状の液体が少し羽の間にあって動きが渋くなっているだけのようで、マニュアルで絞り全開位置にした状態で羽に直接触ったら開きました。油をとらないといけないのでエタノールを付けては開け閉めを繰り返して自力で全開になるまで拭いておきます。

 

で、鉛筆の芯をカッターナイフで削って黒い粉にして絞り羽に振りかけて綿棒で均一に広げます。開け閉めを繰り返して軽く正常動作するのを確認します。これは、動きの悪くなった絞り羽の改善策としてどっかに書いてあった気がしたので疑心暗鬼でしたが、やってみたら確かに効果があるようです。ただ、塵の元を入れているようなものなので粉っぽいのが完全になくなるまで麺棒で拭いて(羽全体が銀色っぽくなりますが)その後レンズを掃除しました。

全開にして向こう側の前玉群の裏のレンズを掃除して綺麗になったのを確認して組み戻します。

NEX-3 絞り開放F2 1/640秒 ISO-200  後玉合わせレンズの剝離は問題ないですね。

上の写真のピントッキオ君部分の切り出しです。そして切り出しも安心なピント合わせのしやすさはペトリの他のレンズと変りません。ただ、色が少し濃い目に出ているかもしれないです。ふと思ったんですが、この固体が製造されたころって他社では放射線を出すトリウムレンズが流行ってたころでペトリもつかったんじゃないかなって。測定器持ってないんでわかりませんが・・・・

 


【第378沼】C.C AUTO PETRI 55mm F1.8と白い彼岸花

2014-09-23 17:24:00 | PETRI

マウントアダプター自作してから気に入ってペトリばっかり使ってます。斬新な本体と違ってレンズはすごく王道的作り方なんじゃないかな。NEXで撮るときも、ピントの山が掴みやすくてあららって写真がほとんどないです。今日も秋になると来る川の土手の彼岸花群生の中のお気に入りの場所です。

NEX-3 +C.C AUTO PETRI 55mm F2.8 No.107498  F5.6 1/2500秒 ISO-200 土手の白い彼岸花です。怪しげさと清楚さを併せ持つ不思議な感じが好きです。ボケが少しうるさい気もしますが。

NEX-3 +C.C AUTO PETRI 55mm F1.8 No.107498  F1.8 1/640秒 ISO-200 毎年ここに群生しています。まあ球根だから当たり前といったらそれまでですが・・・律儀な感じもして。

NEX-3 +C.C AUTO PETRI 55mm F1.8 No.107498  F1.8 1/500秒 ISO-200 くっきり感も優しい感じも良く捕らえているペトリっていいじゃないすか。

この写真を撮った際、気づいたんですが、SONY NEX-3の液晶だと、この花のように白いものがくっきり写ると白色と他の色の境に黒い輪郭線みたいなのが現れました。アリャーと思いましたが上の写真にその兆候はありません。NEX自身の液晶で再生したときだけ現れるようです。NEX-C3でもそうなるのか確認してみます。

【追記】後で調べて知ったんですが、彼岸花は種じゃ増えないんですね。しかも球根に毒があるとか。モグラやねずみが土地に孔を開けると川の土手や水田の周りは困りますから球根に毒のある彼岸花を植えていたみたいです。昔からの農村の知恵なんすね。なんか土手や畦に彼岸花が多く群生してることに納得しちゃいました。