たっちゃんのレンズ沼

個人的趣味の独り言を書いて行きます。
主にデジタルカメラとオールドレンズについてですが、他にも書きますよ。

【第491沼】YASHICA DSB 50mm F1.9 分解掃除

2015-04-30 22:03:44 | YASHICA

 

YASHICA DSB 50mm F1.9
レンズタイプ  単焦点 開放F値 F1.9-16
フォーカス  MF 画角  
レンズ構成 4群6枚 対応マウント Y/C
絞り羽枚数 6枚 フィルター径 52mm
焦点距離 50mm 最大径×長さ 63X38mm
最短撮影距離 0.5m 重量 146.9g(実測)
最大撮影倍率   発売  

ハードオフのジャンクコーナーから救出してきたものです。ヤシコンのアダプターも購入してあるので、使えるレンズになりました。

 

けっこうたくさんカビがあるので前玉から分解してみます。化粧リングらしき部分にゴムを当てて回すとフィルターブラケット一体になっていて外れます。

 

続いてラッパ状の押さえリングを、ゴムで回して外します。残念ながら、以前のヤシカのレンズと違いレンズが溶着されてます。軽いからもしかしたらって思ってたんですよね(泣)

ここからの分解が分からなくて、分解する必要のなかったフォーカスリングも外したりしたんですが・・・

 

結局タコ棒で引き抜くだけでした(笑)なぜか、多分樹脂の油分が分離してにじみ出てきてるので抜け難くなっててわからなかったんです。ここで絞りの向こう側のレンズも拭けます。

 

外した前玉群の裏の凹レンズにびっしり酷いカビです。外してしまったフォーカスリングも含め組み戻して終了です。

 

最短撮影距離は0.5mです。ゴムの模様がオリンパスズイコー風ですね。ヤシコン-NEXアダプターでNEX-C3に付けて試し撮りです。

NEX-C3 絞り開放F1.9 1/125秒 ISO-200 最短撮影距離0.5m あらら、こりゃ問答無用で星4つだわ。樹脂製なのは嫌だけど、今のところ、油分の分離で脆くなって発生しやすい割れもないので、この写りのよさだけで許しちゃいましょう。

 

 


【第490沼】NIKKOR-S Auto 50mm f1.4 Nikon表示型 分解掃除

2015-04-29 23:07:46 | Nikon

 

NIKKOR-S Auto 50mm f1.4 Nikon 表記タイプ
レンズタイプ  単焦点 開放F値 F1.4-16
フォーカス  MF 画角  
レンズ構成 5群7枚 対応マウント NIKON NF
絞り羽枚数 7枚 フィルター径 52mm
焦点距離 50mm 最大径×長さ 67 x 47mm
最短撮影距離 0.6m 重量 305.3g
最大撮影倍率   発売  

藤枝のフリマでNikon Nikomat EL とセットで救出です。

ただ、あんまりカビが酷かったので分解して掃除はして見ましたが、やはりコーティングにカビ跡がかなりはっきり残ってしまいました。

 

ゴムで化粧リングを外します。化粧リングが1枚目のレンズの押さえを兼ねていたのでレンズをタコ棒で引き抜きます。

 

1枚目からかなり激しいカビです。これをカビキラーで掃除しましたが、少し斜めに覗くとカビ跡が目立ちます。外した化粧リングにはNikonの文字でこの個体が最初期のものではないことが分かる。

 

化粧リングが外れるとカニ目穴が見えるのでカニ目レンチで回してみると、前玉群全体で外せました。

 

外した前玉群の裏表を掃除します。また絞り羽の向こう側の後玉のレンズのカビも掃除しておきます。

 

後玉にはカニ目溝もつかむところもないので、まず黒いカバーを小ネジ3本で外します。傷つくのを覚悟してラジペンで掴んで回します。内側のカビを掃除します。組み戻した後ろ側からの写真にはカビ跡は分かり難いと思いますが斜めからみると跡が酷いです。描写にどのくらい影響が出ているか試し撮りで確認します。またマウント面にマイナスネジが5本見えます。同じNIKKOR-S Auto 50mm f1.4でも初期型にはマウント面にネジはありません。

 

例の爪もまさにカニ爪の形で丸みを帯びています。これも初期型とは違っています。

NEX-5 絞り開放F1.4 1/100秒 ISO-200 最短撮影距離 逆光に弱そうなコントラストの若干の低さは感じますがやはりカビても鯛という感じです。

NEX-5 絞り開放F1.4 1/250秒 ISO-200 最短撮影距離 開放としては非常にちゃんとした画像です。カビ跡はあっても十分使えそうです。屋外でも確認しましょう。また、カビのない個体も入手したので比べてみます。

NEX-C3 絞りF5.6 1/320秒 ISO-200 開放ではピントの来る範囲がすごく狭いですが、絞って遠景に合わせるとピントが合ってる気がする範囲が広いです。無限遠は出てますね。

NEX-C3 絞り開放F1.4 1/1600秒 ISO-200  開放だと急にぽっとした雰囲気になるんですよね。

NEX-C3 絞り開放F1.4 1/1250秒 ISO-200  でも開放時の感じが少しは変わってないとオールドレンズらしくないですよね。このレンズはニJッコール千夜一夜物語の第44夜にも登場する名レンズですね。今は明るいレンズは高いし一般的に良いレンズであることが普通ですが、このレンズが開発された当時は必ずしも明るいレンズが高性能で万能なレンズだとは言えない面があったそうで、明るいレンズになればなるほど、レンズ枚数が増えてゴーストやフレアーが増加してしまう上に、絞り開放状態と絞り込み状態の収差バランスをとることが難しいためすべての面でより暗いレンズを上回っていることが難しかったようです。そんな大口径レンズの欠点を克服し、F1.4のレンズを標準レンズの地位に引き上げるきっかけとなったのが、Nikkor-S Auto 50mm F1.4なんだそうです。このレンズの描写は、非常に標準レンズらしく、どの絞りでも破綻がない。引き締まったシャープな画像が特徴だそうな。

 

 

 

 


【第489沼】smc PENTAX-FA 28-200mm F3.8-5.6 IF&AL これtamronじゃん

2015-04-26 21:39:41 | PENTAX

 

smc PENTAX-FA 28-200mm F3.8-5.6 IF&AL
レンズタイプ  ZOOM 開放F値 F3.8-5.6
フォーカス  AF 画角  
レンズ構成 14群16枚  対応マウント EOSマウント
絞り羽枚数 6枚 フィルター径 72mm 
焦点距離 28-200mm 最大径×長さ 78mmx82mm 
最短撮影距離 0.52m  重量 465g
最大撮影倍率 1:4.8 発売  

ハードオフのジャンクコーナーで購入。でもそこそこの値段でした。高いかなとは、思ったのですが持っていないpentaxレンズだったのでつい買ってしまったのですが後で後悔しました。なぜかと言えばtamron AF 28-200mm F3.8-5.6とまったく同じものだったから。

 

レンズ自身はなんとなく曇ってるような気もするけど大丈夫なような気もする程度だったので、そのままにしときます。というかAFレンズは直しにくいし壊してしまうかもしれないので・・・

正面から見た姿はまったく同じです。もちろんKマウントにはなってますがtamron がPENTAXにOEM供給してたんでしょうか。

200mmにしたときの伸びた姿も同じで違うのは文字とズームリングのゴムの模様くらいなもの。zoomすることで最短撮影距離が変わってしまうタイプのようですね。

tamron AF 28-200mm F3.8-5.6用のフードがそのまま使えます。色も揃ってますね。フロントキャップもタムロン用の文字だけPENTAXに換えた感じ。

PENTAX K-x 絞りf5.6 1/800秒 ISO-100 焦点距離28mm 割とちゃんと写りますが押しが弱いですね。

PENTAX K-x 絞りf5.6 1/1600秒 ISO-100 焦点距離200mm  普通っぽい!

PENTAX K-x 絞りf5.6 1/1600秒 ISO-100 焦点距離200mm コーティングはほんとにSMCなのかな?ん~・・・タムロン!

 

 


【第488沼】konica Hexanon AR 40mm F1.8 薄くて明るいレンズです

2015-04-26 21:00:17 | konica

 

konica Hexanon AR 40mm F1.8
レンズタイプ  単焦点 開放F値 F1.8-22
フォーカス  MF 画角  
レンズ構成 5群6枚 対応マウント ARマウント
絞り羽枚数 6枚 フィルター径 55mm
焦点距離 40mm 最大径×長さ 62.5X27mm
最短撮影距離 0.45m 重量 139.6g
最大撮影倍率   発売 1979年

オークションで購入です。典型的パンケーキレンズですよね。でも薄いわりに開放f値1.8は立派です。

 

がんばって薄くしてるから絞りリングのロックボタンも薄くなってます。光学系も絞りもなんの問題もなくて久しぶりに分解無しで使えるレンズです。キャップにデカデカとFS-1と書いてあるし、化粧リングが樹脂で超安っぽいし軽いしでおもちゃのカメラのレンズみたいです、写したらどんなんかと試し撮りです。ちなみにkonica FS-1は、世界初のフィルム自動装填、自動給送機構を採用した一眼レフカメラです。

NEX-5 絞り開放F1.8 1/60秒 ISO-200 最短撮影距離0.45m なんと安っぽい外観に反していいじゃないですか!キレッキレ感は他のHexanon AR標準レンズに一歩譲るとしても、色のりや艶はRokkor風な気もしますしバランス的には更に良い感じですよ。

NEX-5 絞りF2.8 1/3200秒 ISO-200 明るくて開放に出来ませんでしたがギョギョギョの精細感です。

NEX-5 絞り開放F1.8 1/1600秒 ISO-200 でも~絞り開放時の背景ボケはギトギトですねえ。ぐるぐる回ってはいないけど・・・これが出ちゃうと評価さがるなあ。ただ室内フィギュア撮影だとボケも普通だったので、背景がアスファルトのような表面が荒れたものだと汚いボケになってしまうのかもしれないです。

 


【第487沼】PENTACON auto 50mm F1.8 MULTI COATING 第三世代分解修理

2015-04-24 23:18:15 | その他ブランド

 

PENTACON auto 50mm F1.8 MULTI COATING
レンズタイプ  単焦点 開放F値 F1.8-16
フォーカス  MF 画角  
レンズ構成 4群6枚 対応マウント M42
絞り羽枚数 6枚 フィルター径 49mm
焦点距離 50mm 最大径×長さ 63.5x38mm
最短撮影距離 0.33m 重量 197.2g実測
最大撮影倍率   発売 1971年ころ

この組み合わせでオークションで落札しました。PRAKTICA プラクチカ MTL 5 Bもレンズも新品のように綺麗でカメラ本体はまったく問題のない実用品です。ペトリ一眼のような斜め前方に突き出したレリーズボタンの横の黒いレバーを引くとまったく綺麗なファインダーの中の露出計が反応します。あまりに綺麗なので年齢不詳なところがありますね。このカメラ自体も面白そうなのでまた後日紹介します。

レンズの方も光学系も外観もまるで新品のようなのですが、写真を撮ってみて気づきました。実は肝心のレンズの絞りが開放のままになってました。光学系は完璧なので絞り部分だけ分解して修理しました。

 

M42マウントって言ったら本家だから申し訳ないですね。プラクティカマウントのマウント部分を小ネジ3本を緩めて外します。このマウント部分の裏側に絞りリングやマニュアルオート切り替えレバーと連携する部分があります。左の赤丸の突起が絞りリングの側の穴に入り、右の赤丸の引っ掛け部分が絞り羽根のピンを動かします。

 

写真の赤丸部分のピンを動かすと絞り羽が開閉します。このレンズはねじ込みタイプなのにマウント部分に取り外しの際の滑り止め等ないので強く締めこもうとすると絞りリングをつい回してしまい絞り開閉のピンと相手のレバーの部分に過大な力が加わりやすいくレバーが曲がってしまいピンと嵌合しなくなってしまうらしいです。レバーをラジペンでピンから外れにくいように曲げ戻しました。孔にレバー側の突起を入れるのといっしょに絞り羽を動かすピンにレバーの勘合部を合わせるのはけっこう根気が必要でしたがなんとか組み付いたのでマウントを元通り固定して完成です。

PENTAX K-x にマウントアダプターKを使ってつけると、バランスばっちりでもともとの標準レンズより似合ってるかもです。

PENTAX K-x 絞り開放F1.8 1/250秒 ISO-400 最短撮影距離は0.33mで非常に寄れてます。ここまで寄ればボケも盛大です。ピントが来ている部分はそれなりにシャープだしボケは柔らかいです。

PENTAX K-x 絞りF5.6 1/50秒 ISO-400 同じ画角で5.6まで絞るとボケはかなり収まりますが、硬い描写にはならない感じですね。星4つつけてもいいくらいですね。

このレンズはコストパフォーマンスが高いことで知られているらしいけど、嘘ではないようです。ただ切れっきれなわけでもなくいわゆる良いレンズなんです。PENTAX TAKUMAR系の標準レンズ群に比べれば、そのコストパフォーマンスもしれてますが。

このPENTACON auto 50mm F1.8というレンズには3つの世代があるようで、たぶんこの個体は一番新しい三世代目のものです。第一世代はレンズ構成も5群6枚でZeissのJena工場製。この第三世代はもともと東ドイツにあった多くの光学機器メーカーの寄せ集めみたいなペンタコン人民公社製ということなので、以前紹介したことのあるMeyer  Domiplan 50mm f2.8と関連があるらしいです。こっちのほうが少しは品質的にましな感じですが・・・これは屋外撮影もしてみるべきですね。

 

NEX-5 絞りF5.6 1/2000秒 ISO-200 屋外撮影してみましたが、精細な感じはさすがな描写です。

NEX-5 絞りF5.6 1/3200秒 ISO-200 無限遠も確認しましたが、なぜか若干オーバーインフです。