この個体は2016年キタムラで見つけてつい買っちゃったものだったかな。だから700円だけど、ちょっと高いよね。ちゃちゃっとスマホで調べたらMINOLTA HI-MATIC7が1963年製で世界で始めてNASAのロケットで宇宙に行ったカメラの二代目だとか書いてあったのでつい買ってしまった。この時代のレンジファインダー式レンズシャッターカメラはみんな同じような形してますね。
型式: | 35mmレンジファインダー付レンズシャッターカメラ |
標準レンズ: | ROKKOR-PF 45mmF1.8(5群6枚) |
シャッター: | SEIKOSHA LA(B・1/4~1/500秒、 |
プログラムAE時は1/15秒F1.8~1/500秒F22) | |
ファインダー: | 二重像合致式 |
電池: | H-D(MR-9)型水銀電池 1個 |
大きさ、重さ: | 140×82×73mm /770g実測 |
この個体のファインダーは完調で汚れもなくてピントも良く合わせられるしまったく問題無しです。
レンズ部分の白っぽいアルミ部品が特徴的です。カメラ全体の印象は質実剛健ってやつですね。中央の位置にシャッタースピードリングと絞りリングの赤いAマークを合わせるとフルオートのEE撮影になり中央から外せばマニュアルで撮影できるようになります。Aマークを中央から外すときはレンズ横のEVの文字の前に見えるボタンを押して回さないと回りません。マニュアル撮影のときは、ファインダー内の露出コードで示された数字に絞りリング上のEV文字の横の切欠き部の数字をあわせるようにすれば良いというわけです。まあたっちゃんは電池を入れないで試写するのが普通なんで使わないとは思いますけど。
ホットシューはまだ採用されてなくて単なるアクセサリーシューです。すっごい当たり前のレイアウトですよね。
フィルム感度の設定はレンズの下側のこんな位置にあります。珍しいですね。底部は右のフィルム装填部分がえぐられていてフィルムが入れやすく考えられてます。
裏側はなんの特徴も無いのでコメントも無しです(笑)
ROKKOR-PF 45mmF1.8(5群6枚)を使用しています。このころのレンジファインダーカメラは揃い始めた一眼レフカメラに対抗するためか、明るい大型のレンズを装備しているものが多く、本来の携帯性の良さを損ねてしまっています。初代のHI-MATICはセレン光電池を露出計の受光部として使っていましたが二代目 HI-MATIC7の受光部はCdsに変っていて上部中央にあります。
MINOLTA HI-MATIC7というネーミングですが、このモデルはMINOLTA HI-MATICの最初のモデルチェンジで言わば二代目のモデルです。
フィルムカウンター部分です。
レンズ下側のフィルム感度設定部です。ASA800まで対応しています。
シャッタースピードは1/500秒までです。レンズ上のリングで設定します。
SEIKOSHA LAレンズシャッター採用でフラッシュ用X接点付です。電子シャッターは経年劣化で整備不能になりやすいのに対して機械式は 電池無しでも機能するので返って50年以上前の機械式シャッターのカメラの方が生き残っている率が高いのかもしれません。
タイマーも付いています。Vのマークのレバーです。
シャッタースピード、露出設定リングのオートの位置Aマークです。
電池の収納部分も腐食無く良い状態です。蓋裏に電池の装填方向が書かれてます。電池はH-D(MR-9)型水銀電池 1個使用です。ただ水銀電池は、小型長寿命で電圧が安定している優れた特性を持っていますが、環境問題から1995年に製造中止になっています。アダプターを用いてSR44やLR44を使うことも出来ますが、オートで使うこともないですからどうでもいいことですが・・・
なんと純正レンズキャップも残ってました。