たっちゃんのレンズ沼

個人的趣味の独り言を書いて行きます。
主にデジタルカメラとオールドレンズについてですが、他にも書きますよ。

【第574沼】Carenar 28mm F2.8 カレナーの広角レンズ、カレナーって?

2016-06-29 23:02:32 | その他ブランド

 

carenarです。カレナーって言うらしいですが、最初に135mmがオークションで気になって落札しました。

Carenar  28mm F2.8
レンズタイプ  単焦点 開放F値 F2.8
フォーカス  MF たっちゃん評価 ☆☆☆
レンズ構成 *群*枚 対応マウント M42マウント
絞り羽枚数 5枚 フィルター径 55mm
焦点距離 28mm 最大径×長さ 61.5X48.5実測
最短撮影距離 0.4m 重量 212g実測

写真からなんか品質高そうな感じ良さげな雰囲気を感じたんで気に入ったんですが、送られてきた現物を見て更に気に入ってしまって、またオークションで他の焦点距離の個体を探して見つけたのがこれです。

 

送られてきたcarenar  28mm F2.8は先の135mmと同じシリーズらしき形で全金属製の工業製品です。M42マウントで連動ピンがあり、切替レバーが無いのでピンを押さえるタイプのアダプターでないと絞り操作ができません。この機構はAUTO-TAKUMARの時代くらいですか。真っ黒で機械加工の滑り止めが凛々しいです。文字も白文字のみでシンプルそのもの。

 

最短撮影距離は0.4mでもうちょっと寄りたいところですが、28mmでf/2.8ってのは案外珍しいのでは。carenarはアメリカの光学機器商社のブランドで自社での製造はせず、日本や韓国のメーカーにOEM供給してもらっていたようです。この個体はmade in japanと記されていますから日本製なんですが、一体どこのメーカーの製品なんでしょう?シンプルな外観や滑り止め加工部分はヤシカDXシリーズみたいですが、開放時のほわっとした描写は富岡光学らしくないしペトリの製品だとの記述もあるけど、実際には分かりません。

SONY NEX-C3 絞り開放F/2.8 1/125秒 ISO-200 開放なんですが、かなり解像しています。明るい部分だけ、ぽわっとやさしく表現されます。こいつは只者じゃないです。ただ、ピントの山は掴みにくくてぴったり合わせるのはたいへん。

上の写真の中央部の切り出し画像ですが、ただぽわっとしているだけのレンズじゃありませんね。

SONY NEX-C3 絞りF/4 1/100秒 ISO-200 少し絞るだけでずいぶんとピッシっとします。このレベルはかなり高くてよいんですが開放のやさしさが目立っててそっちに興味は集中しそうです。

上の写真の中央部の切り出し画像ですが、きちっとしてて上質ですが面白くはないでしょ。

 


【第573沼】OLYMPUS PEN-FT 1966年製造のハーフサイズレンズ交換式一眼レフカメラでーす

2016-06-27 20:20:46 | アンティークカメラ

1966年発売のOLYMPUS PEN-FTです。オリンパスペンFのネット記事を読んでたら、すごく欲しくなってオークションで探し始めたんです。普通の一眼レフも出揃ったばかりのころなのにハーフサイズで斬新なアイデアの塊みたいなこのカメラ!!設計者の発想の豊かさが感じられる機械が大好きなたっちゃんとしては、欲しい、手にとってみたい気持が沸騰してしまったわけで・・・残念ながら今のところ実働のPEN-Fは入手できてませんが、この個体を先に入手したんで紹介します。PEN-Fの外観は、あまり変えないでTTL露出計を内蔵してしまったモデルでもともとコンパクトでぎゅっと詰まったカメラなのに、更に詰め込んでしまってます。壊れたと思われがちな二回巻き上げレバーを引かないと切れなかったシャッターも一回巻き上げへの変更でとても使いやすくっていうか普通になってます。おまけにセルフタイマーまで内蔵して現代的な領域まで来ちゃってるんです。オークションでシャッターが切れると記されてたので思い切って落札した固体です。実働のPEN-Fではないですが、この個体は非常に状態が良いのでマジ実用になりそうです。さっき書いた通りPEN-Fよりも機能は上なんですがタイマーが付いた位置にあった飾り文字が非常に良い雰囲気を醸し出してるので人気も初期型に集中しているようです。

型式:35mmハーフサイズフォーカルプレーン一眼レフ

標準レンズ:F.Zuiko S38mm F1.8、G.Zuiko 40mm F1.4、H.Zuiko 42mm F1.2

シャッター:メタルロータリーフォーカルプレーン B.1~1/500秒、M.X接点

ファインダー:ポロプリズム式、倍率0.8倍、視野率92%、マイクロプリズム

フィルム給送:レバー巻き上げ、150度1作動

露出制御:CDS、TTL平均測光、TTLナンバーシステム、測光範囲EV3~17(ISO100F1.8)

大きさ、重さ:127x69.5x62.5mm、600g(F1.8付)

この個体は、ほんと状態が良くて、タイマーのレバーが少し下がってるのが玉に傷でしょうか。しっかし、この軍艦部のカバーの金属の絞りの深さははんぱじゃないね。でもこの部分がなくなって左側みたいな浅い感じだったら、つまらない形になってたかも知れないですね。

レンズの左隣のダイヤルはシャッタースピード設定のダイヤルなんだけど、引くとフィルム感度(ASA)の設定が変えられるようになってて、これはFTからの機能らしいです。

天面はPEN-Fとまったく変わってません。あれ?巻き上げレバーのとこの四角い窓はなかったなあ。この白いのはなんでしょうか?

TTL測光の為の電池部分があります。全然汚れてなくてメーターもちゃんと作動します。

巻き上げレバーは長くなって形も変わって1回チャージに対応してます。このレバーの為に横のカバー形状が少し変わったことを残念がる人もいるみたいだけど、圧倒的に使い勝手は良くなってるんだから。裏蓋中央あたりに黒くしみみたいになってるのは、たっちゃんの鼻の脂で拭けばとれます。左目でファインダーを覗くと、鼻がその位置に来るわけです。

アクセサリーシューが付いている個体はファインダーの部分の樹脂の枠が割れている個体がけっこう多いみたいですが、アクセサリーシューが付いてないこの個体のファインダーは健在です。ストロボとの接続端子部分に切替スイッチが付いてますが使い方が分かりません。これにストロボつけて撮影する気はサラサラありませんからどうでも良いですけど(笑)

今となっては超普通な巻き戻しクランクを上に引くと裏蓋が開く構造です。PEN-Fも同じ構造ですがとても高品質です。

フィルム室もとても綺麗で良好な状態です。最初は何だコリャって思った白っぽいチタン製の回転式フォーカルプレーンシャッターが泣かせます。右側の何も無い部分の奥にこのカメラの大きな特徴のポロプリズム式マイクロプリズムが収まってるんですね。元々縦長なハーフサイズカメラの画像枠のためにミラーも普通の縦方向に跳ね上げたらフランジバックの小さなハーフ用のレンズの後端に当たってしまうから横跳ね式にして短いフランジバックに対応して更にカメラの全高も抑える画期的で必然性の高いアイデアじゃないですか。まあ、悪く言えばその分幅広くなってコンパクトな元祖OLYMPUS PENに比べて大きく35ミリフルサイズの一眼レフ並みになっちゃってますけどね(泣)

レンズの上の向かって左のボタンを押してnikon Fマウントと同じ方向に回してレンズを外します。自社のOMシステムの逆回しなんですね。ちなみにもう一方のボタンはカメラに付けると開放測光のために開放になっている絞りを設定値まで絞れるプレビューボタンです。

横向きになっているミラーが良く分かります。FTよりもハーフミラーを使ってない分Fの方がファインダーが明るいらしいので早く覗いて見たいです。

回転式の特殊なシャッターですから当然オリンパス自社製だったんでしょうね。

露出計の無かったFに対してFT用のレンズにはファインダー内に表示される絞り値ナンバーがレンズにも記されています。普通の絞り値は下側に移されてます。電池は入れてないので勘で適当に撮影してみました。フィルムの懐の深さを信じましょう。

またまた期限をはるかに過ぎちゃってるフィルムを使っての撮影ですから色の出方は目をつぶってください。OLYMPUS PEN-FT 絞りは・・・忘れました。最短撮影距離付近での接写ですが、一眼レフですからちゃんとピントも合わせられます。この辺の信頼感はレンジファインダー機じゃ得られません。画像もいい感じにオールドっぽいです。

上の方の粗いのは、申し訳ないけどキタムラの200万画素しかないスキャナーのせいだと思うんです。残念。

明るい日だったから1/500秒でも露出オーバー気味ですが、なんか感じ良く撮れてると自画自賛(笑)

 

左がNEX-5の撮影画像で右がOLYMPUS PEN-FTの撮影画像です。NEX-5の方が少し縦長ですね。でも若干NEX-5の方が広角寄りカナってくらいですが、略同じくらいの画角です。APS-Cって35mmフルサイズの半分くらいだったんですね。でも色が全然違うのもフィルムのせい?(笑)

 

 


【第572沼】OLYMPUS F.ZUIKO AUTO-S 38mm F1.8 PEN-F用ハーフカメラレンズ

2016-06-23 23:29:04 | Olympus

 

PEN-Fに興味が急に沸いたのでオークションで焦って落札したらはずれ引いちゃいました。

OLYMPUS F.ZUIKO AUTO-S 38mm F1.8
レンズタイプ  単焦点 開放F値 F1.8
フォーカス  MF たっちゃん評価 ☆☆☆
レンズ構成 5群6枚 対応マウント PEN-F
絞り羽枚数 5枚 フィルター径 43mm
焦点距離 38mm 最大径×長さ 50x30mm実測
最短撮影距離 0.35m 重量 138g実測
最大撮影倍率   発売 1963年

カメラはシャッターが切れないだけじゃなくてシャッター幕まで破れてる最悪な状態だったんですよ。

 

写真見てたのに気づかなかったんですよ、レンズのフィルターブラケットの曲がりとカメラ本体の右上の凹みに。レンズだけでも復活させたいと思って曲がったフィルターブラケットを割り箸とハンマーで修復します。

 

フィルターブラケットの曲がりが直ったので化粧リングをゴムで回して外せました。化粧リングがフィルターブラケットを押さえている構造だったので、フィルターブラケットも外します。内側の爪で位置が決められています。

 

フィルターブラケットと絞りリングの間にクリック感出しの小さな玉があったので無くさないように気をつけます。すり鉢状のレンズ押さえをゴムで回すと前玉群が外れました。前玉群の後のレンズを掃除するとまだ、一番前のレンズの裏にカビが残っています。

 

前玉群本体を押さえてすり鉢部分を回すと運良く回りました。

 

タコ棒でレンズを外して裏のカビをカビキラーと綿棒で退治です。

 

後玉にもカビがあるので分解しようとカニ目孔があるレンズ押さえを回しましたがカバーが邪魔で外せなかったので小ネジ3本を外してカバーをとります。後玉群が外せました。

 

一番後のレンズの裏にカビです。カニ目孔で押さえリングを外します。

 

カビを退治しましたが、少しコーティング剝離したのかムラムラが出来てしまいましたがカビよりはましです。まっすぐ後から見れば綺麗です。

NEX-5に付けると、元々小さくて軽いPEN-F用のレンズは良く似合います。NEXは本体が小さいので普通のレンズをつけるとレンズばかりが目立ちますが、これだとぴったりでNEX用レンズみたいです。α7Ⅱだと元々ハーフサイズ用のPEN-Fレンズは画面が切れてしまうので、このレンズはNEX専用で使いましょう。

SONY NEX-5 絞り開放F/1.8 1/40秒 ISO-200 カメラのせいなのかレンズの個性なのか部屋撮りではコントラストが高いって意味じゃなくて明暗の差が出過ぎる感じですが、弱弱しくはないのでまっいいかって感じです。

SONY NEX-5 絞り開放F/1.8 1/160秒 ISO-200 あんまり明るい日じゃなかったんで、開放で外撮りできました。ピントが来てる部分はしゃきっとしてるでしょ。ただし、やっぱりコーティングがまばらにとれちゃってる影響はありますね。開放だからか全体にぽわってしてるしね。オールドレンズっぽいって言うのかな。

SONY NEX-5 絞り開放F/1.8 1/500秒 ISO-200 絞り開放で撮る景色も面白いかも。

 明るい日に再度撮りました。明るいので開放は使えません。

SONY NEX-5 絞り閉め気味 1/500秒 ISO-400 開放以外はしゃきっとして近代的な写りです。

SONY NEX-5 絞り閉め気味 1/500秒 ISO-200 夏ですねえ。ちょっと離れたところなら皆無限遠で行けそうです。中央の家はしゃきっと写ってるのですが、ブログに上げるとなんかぱっとしませんね。

 

 


【第571沼】CANON 50mm F1.8 (Serenar 50mm F1.8 I)Sシリーズの名玉

2016-06-18 21:12:56 | canon

 

オークションで落札した古いcanonについていたレンズです。

CANON 50mm F1.8(Serenar 50mm F1.8 I)
レンズタイプ  単焦点 開放F値 F1.8
フォーカス  MF たっちゃん評価 ☆☆☆☆
レンズ構成 4群6枚 対応マウント L39
絞り羽枚数 10枚 フィルター径 40mm
焦点距離 50mm 最大径×長さ 48 x 36.8mm
最短撮影距離 1m 重量 270g
最大撮影倍率   発売 1951年

Sシリーズと呼ばれるライカL39マウントのレンズです。

 

カメラ本体はキャノンミュージアムの資料によれば、III A(3A)型のようです。1951年今から65年も前のカメラそしてレンズです。キャノン自身が「近代光学史にその名を残す名作レンズ」といってます。この個体はCANON名ですが、Serenar名のものと仕様は同じだそうです。カメラ本体もレンズもいわゆるジャンクですね。レンズも拭き傷が目立ってカビや汚れもあります。完全には綺麗にならないと思いますが、少なくともカビはない状態にしたいので分解清掃します。

 

前玉は拭き傷はありますが、カビはなさそうなので後玉側からアタックします。やけに溝幅の広いカニ目溝で回してレンズ押さえ?を外します。つづけて小さめなカニ目溝のリングを回していくとレンズごと外れました。

 

次にカニ目孔が見えたのでカニ目レンチで最初回して、緩んだ後はタコ棒で回して大きな合わせレンズを外すと、絞り羽部分に到着です。

 

ここに、何処から剥がれたのか黒い塗料のカスがいっぱいでブロアで吹き飛ばしておきます。せっかくここまで分解したので絞りを開放にして向こう側のレンズも一応拭いておきます。外れた合わせレンズです。金属環の塗装が剥がれちゃってます。

カビと汚れはとれたので組み戻して終了します。10枚の絞り羽が見えてますね。

L39アダプターでNEXにつけたところです。メカメカしてていいですね。距離環のストッパー部分が古風です。写真を実際に撮ってみました。使用したカメラはNEX-5です。

SONY NEX-5 1/1250秒 ISO-200 傷が多いので少し白っぽい絵になりますが、少しコントラストを上げればきゅっと締まります。色に重みがあるような気がします。明るい場所では白っぽい絵になってしまうのもレンズの拭き傷だけじゃなくて剥がれてしまった黒塗装の影響もありそうです。なかなかの描写なんですがブログに載せると解像度が落ちて残念な感じになっちゃうんですよね。

SONY NEX-5 絞り開放 1/320秒 ISO-200 画像中央付近は細かいものが細かく写る素姓の良さを感じるレンズですね。この細かい白い花は何ていうんでしょう。後の方の花が少しぐるぐるっぽくなってますが気になるほどじゃないです。

SONY NEX-5 1/800秒 ISO-200 今日は梅雨時なのに気持ちよい空です。雲も空の色もいい感じ。

 

SONY NEX-5 絞り開放 1/30秒 ISO-1250 暗めの室内でも精細な絵なのにやわらかい絵が撮れますね。暗いからレンズの拭き傷による影響も少なくて良いです。65年前のレンズでこんだけ撮れれば十分で、レンズの見た目の雰囲気も良いですから買ってよかったかも。

 


【第570沼】ISCOTAR 50mm F2.8 Isco-Göttingen社製のトリプレット?

2016-06-12 23:55:25 | その他ブランド

 

これオークションで聞いたことがないブランド名のM42標準レンズが出ていたんで落札してみたんですが、ドイツ製レンズだったみたいです。

ISCOTAR 50mm F2.8
レンズタイプ  単焦点 開放F値 F2.8
フォーカス  MF たっちゃん評価 ☆☆☆
レンズ構成 3群3枚 対応マウント M42
絞り羽枚数 5枚 フィルター径 49mm
焦点距離 50mm 最大径×長さ 57 x 37実測
最短撮影距離 0.8m 重量 167g実測

そんなに酷くはないですが、レンズ内にカビや汚れがあるので分解して掃除します。

 

たぶん後玉群の絞り羽直後のレンズにカビがあるので後玉から分解してみます。カニ目溝があるので、カニ目ラジペンで回して外します。この後玉群は1枚しかないってことになりますね。

 

お約束で絞り羽の向こう側のレンズもカビキラーで清掃しておきます。後押します玉群を組み戻します。前玉群の分解に入ります。まず、化粧リングをゴムで回して外します。

 

前玉群の外側がそのままヘリコイドになっている構造なので無限の調整は覚悟して小ネジ3本を外して前玉群を回して外します。フィルターブラケットを兼ねている距離リングが外れました。

 

絞り羽越しの掃除では取りきれていなかったカビや汚れを拭き取ると前玉群もすっきりしました。ここで組み戻して完了です。後から見ても綺麗になりました。距離リングの位置は一番短くなる位置が無限に近いはずなのでだいたい合わせて後は小ネジの跡が薄く残ってたのでそれに合わせて組みました。どうやらうまく行ったみたいです。

 

この突起はなんなのか、わかりません。LENS MADE IN GERMANYの文字がありますね。LENS の文字のしたにあるのはマニュアルーオートの切替用の突起です。

 

AとMの印です。50mm f2.8は例のテッサーと同じなのでドイツだし関連ありそうだからレンズ構成もきっと同じでしょう。ドイツ語なので書けない文字もありますがISCO-GöTTINGENと書かれてます。これがメーカー名ですね。Isco-Göttingen社はシュナイダー・クロイツナッハ社の子会社で親会社が高級レンズメーカーとすれば子会社のIsco-Göttingen社は中級以下の普及品レンズを主に造っていたようです。なんと両社とも現在も生産を続けている現役の会社みたいです。日本の時計メーカーも同じように普及品は違う会社名、ブランドで造ったりしてますが、それと同じような関係だったんですかねぇ。ISCO-GöTTINGENの創業は非常に古くて第2次世界大戦前の1936年で、当時のナチスドイツによってシュナイダー社から分社化されて、ドイツのゴッチンゲン市で生産を始めました。ISCOという社名はシュナイダーの創設者名も入った「Ioseph Schneider CO.」の頭文字をとって名づけられたとのことです。でも、この個体の造られたのはいつごろだったんでしょう?東西ドイツがベルリンの壁崩壊で統合された以後に造られたにしては古すぎるので、もしかしたら戦前のもの??でもM42マウントの開祖KW  Praktiflex FX が造られたのが1947年ですから、やっぱり戦後、西ドイツのゴッチンゲン市で造られたのが妥当なところでしょう。年代はやはり不明です。SONY NEX-5にアダプターで取り付けて撮影してみました。

SONY NEX-5 絞り開放F/2.8 1/1250秒 ISO-200 ちょっとコントラストを上げてこんな感じです。テッサータイプにしてはキレキレな感じはあまりしないですねえ。でも悪くはないです。良い意味で少しやわらかいです。

SONY NEX-5 絞りF/8.6 1/250秒 ISO-200 比較的遠い景色にもピントは合いますから無限の調整はそこそこ合ってそうです。

SONY NEX-5 絞りF/8.6 1/80秒 ISO-200 必要十分な精細さは備えています。やっぱマニュアルフォーカスはピントを合わせるときに意味を探してる作業があるからいいですね。

SONY NEX-5 絞り開放F/2.8 1/2500秒 ISO-200