たっちゃんのレンズ沼

個人的趣味の独り言を書いて行きます。
主にデジタルカメラとオールドレンズについてですが、他にも書きますよ。

【第612沼】Industar-69 28mm F2.8 超薄いレンズ発見

2017-04-03 21:11:38 | その他ブランド

オークションを見てると知らないレンズが数多く出品されていて面白いですね。形で言えばまさにパンケーキのようなレンズを見つけました。Industar-69ですね。

Industar-69 28mm F2.8
レンズタイプ  単焦点 開放F値 F2.8-16
フォーカス  MF 画角(35mm換算)  
レンズ構成 3群4枚 対応マウント M39
絞り羽枚数 5枚 フィルター径 34mm
焦点距離 50mm 最大径×長さ 47.5x 13.5mm
最短撮影距離 0.8m 重量 54g実測
最大撮影倍率   発売  

マウントがM39というマウントでライカL39マウントにつけられるんですが、微妙にフランジバックが短いので無限が出ないんです。よくネット上にレンズ自身を改造したりマウントアダプターを改造して無限が出るようにしてあるのを見かけますが、絞ればほぼ合った状態にもなりますから、そのまま使うことにします。ハーフ用レンズの28mmですから35mm換算ですと39mm相当になるかと思います。

Industar-69 28mm F2.8はインダスターのレンズ群の中でも特殊な存在で、CHAIKAチャイカというハーフカメラ専用のレンズです。

なんでL39に酷似したマウントなのかはわかりませんが、ほかのIndustarと違って想定したフィルムがハーフサイズなのでフルサイズのカメラで撮ったらけられが盛大にでるわけでAPS-Cでもギリギリかわずきあにけられが 出るくらいですね。

もともと薄いレンズで、しかもL39アダプターにつけると非常にコンパクトでNEXのAF広角単短焦点レンズより小さいかもしれません。ただ薄すぎて絞りリングがレンズサイドに設定できなかったのかレンズ前面にあって指の腹でまわすようになっていて超使いにくいです。

NEX-3 1/1000秒 ISO-200 このレンズ、絞って使えば略パンフォーカスで全体にピントが合ってますからスマホのレンズと同じような感じなんです。つけっぱなしにしておくには最適かも。

NEX-3 1/2500秒 ISO-200  と言っても、解像度は高くないけどすっきりした画像が得られます。画角がAPS-Cに対してもギリギリなのが原因なのか周辺減光が目立ちますが、これも雰囲気出してるからいいんじゃないでしょうか。

NEX-3 1/2500秒 ISO-200  手前のBMW K100RS 4Vにピント合わせてます。やはりこのレンズも近い被写体、でも」接写ではないものに対する描写がいいなって思います。周辺減光が目立ちますが、これも雰囲気出してるからいいんじゃないでしょうか。

意外と逆行でも普通に撮れちゃうので気を使わなくて良いレンズですね。

 


【第611沼】E.LUDWIG MERITAR 50mm F2.9 ゼブラ柄は好きです

2017-03-31 23:42:44 | その他ブランド

ゼブラ柄のレンズが好きなので、オークションで見つけて購入しましたが、聞いたこともないレンズです。ずんぐりした形なので、あんまりかっこよくはないですね。

E.LUDWIG MERITAR 50mm F2.9
レンズタイプ  単焦点 開放F値 F2.8-16
フォーカス  MF 画角(35mm換算)  
レンズ構成 3群3枚トリプレット 対応マウント エクザクタマウント
絞り羽枚数 5枚 フィルター径 35.5mm
焦点距離 50mm 最大径×長さ 57x32 mm
最短撮影距離 0.8 m 重量 126g

マウントがエクザクタマウントなので、一般的ではないですね。たっちゃんもNEX-EXAKTAのアダプターは持っていなかったのでNEX-EOS/EOS-EXAKTAと組み合わせて使います。

アルミ削り出しのままって感じのレンズですね。最短撮影距離は0.8mなんで寄れないですね。ただこの個体はピントが合う範囲がずれてるみたいで、0.5mって感じです(笑)エクザクタマウントは非常に径の小さなバヨネットタイプのマウントですね。レンズのコーティングは剥がれもなく綺麗でネットに記されてる通りの青っぽいものです。

使用する2個のアダプターです。EOS-EXAKTAマウントアダプターは非常に薄い製品です。これ、コニカの旧マウントに使えるかもって間違って購入したやつです。裏側からしか固定レバーに触れないのでEOS-EXAKTAマウントアダプターだけ残してレンズを外すことは出来ません。

NEX-C3につけてみたところです。EOS-EXAKTAマウントアダプターの精度に問題があるのか、ガタがありますが、使えることは使えます。絞りリングは二重になっていてゼブラの部分だけ別に動きます。カメラ本体側に押して回すと絞りリング本体と別に回ります。F2.9に合わせると解放固定、それ以外のF値に合わせると合わせたF値から解放まで回して絞りが変えられるようになってるみたい。プリセット絞りっていうやつですね。

NEX-C3 解放F2.9 1/320秒 ISO800  解像度は低いと思うんですが、ここまで古いレンズにそんなことどうでもよくて割と綺麗に撮れてますよね。このE.LUDWIG MERITAR 50mm F2.9はあんまり評判の良い優れたレンズではないようで、製造元も旧東ドイツのドレスデン近郊にあった小規模の光学機器メーカー、エルンスト・ルードビッヒ社という普及タイプの安いレンズを中心に製造していた会社らしいです。この個体は評判が悪い本来の性能の上に無限も出てないみたいです。絞れば、そこそこ合うので使えないレベルじゃないですけどね。Ernst Ludwig (エルンスト・ルートヴィッヒ)社の創業は1938年で戦前は眼鏡用レンズを造っていたようです。戦後に35ミリフィルムカメラ用レンズを手掛けるようになり同じ旧東ドイツのCarl Zeiss JenaやMeyer-Optik Görlitzなどと並ぶ勢いの時期もあったようですが1980年ころにはVEB PENTACON社に吸収されて終焉を迎えています。この個体はE.LUDWIG MERITAR 50mm F2.9の中でも後期型になるようですが、戦後まもなくのものなのか、終焉間際のものなのか・・・・

NEX-C3  F4  1/2500秒 ISO-800  無限は怪しいですが、言われているほどひどい描写じゃないです。わりときっちり写っていますし、落ち着いた雰囲気の画像じゃないですか。

NEX-C3   F5.6 1/800秒 ISO-800  むしろ近くの描写などはきっちりした感じだし、なによりオールドレンズっぽい雰囲気があります。画質も、間違ってISO-800にしてなければもっと良かったはず。

NEX-C3   F4  1/2000秒 ISO-800  大井川鉄道のSLが家山のまだわずかしか咲いていない桜並木の横にはいってきたところです。

 

 

 


【第604沼】Industar-61 52mm F2.8 中期型 旧ソ連製レンズが好きになってきたかも

2016-12-30 23:02:49 | その他ブランド

オークションで落札したレンズです。星型のボケはIndustar-61ということで落札したんですが・・・なんだかまた違いますよね。妙なマークとN-61としか書いてないレンズなんで出品者のレンズ呼称のみでそれを信じるしかないんですが、商品説明にはindustar-61 L/D F2.8/52mmと書いてありました。ですけど、ネットで調べた限りでは同じIndustar-61でも全体が黒いのがindustar-61 L/Dで黒銀のものは、industar-61の中期型らしいです。化粧リングのN-61と書いてあるように見えるのはИ-61で前に紹介したIndustar-50  50mm F3.5の化粧リングのキリル文字の最初の文字と同じなので Industar-61を略して書いてあるってことです。このレンズはもともとFED-4という旧ソ連製カメラの標準レンズとして付いていたものらしいです。

Industar-61 52mm F2.8 中期型
レンズタイプ  単焦点 開放F値 F2.8-16
フォーカス  MF 画角(35mm換算)  
レンズ構成 3群4枚(テッサータイプ) 対応マウント L39
絞り羽枚数 10枚 フィルター径 34mm
焦点距離 52mm 最大径×長さ 54x 37mm実測
最短撮影距離 1m 重量 126g実測
最大撮影倍率   発売 1967年ころ?

なんだか、かっこいいし、旧ソ連製レンズが気に入ってきた感じです。

残念ながら光学系は綺麗で分解の必要はありませんでした。10枚の絞り羽は素材色のままですね。レンズに写る光の色からコーティングが施されているみたいです。資料によると一部のレンズに酸化ランタン(Lanthaum)を含む屈折率の高いガラスを使っているとのことで、このレンズが造られたころの流行みたいです。SUPER TAKUMARの酸化トリウムみたいなもんですね。

オークションのおまけで付いてきたL39マウントアダプターでNEX-5に取り付けます。黒い部分と銀色の部分があって全部黒のレンズよりかっこいいかも。化粧リングと同じマークのついたレンズキャップもついてきました。写真でも分かるようにフォーカスリングが一番手前にあってアダプターの外径より小さいので操作がやり難いです。でも描写はなかなか良かったですよ。

NEX-5 絞り開放F2.8 1/4000秒 ISO-200 ピントは手前のGSX750Sに合わせてます。

NEX-5 絞り開放F2.8 1/4000秒 ISO-200 この画像のピントは背景の遠景富士山に合わせています。ちなみに無限はわずかにオーバー気味に出ています。

NEX-5 絞りF16 1/160秒 ISO-200 かなり絞ってGSX750Sに合わせたんだと思います。最近バイク沼がレンズ沼を侵食してきてます(笑)

NEX-5 絞りF16 1/160秒 ISO-200 富士山に合わせてんだけどどうですかね。海があって富士山が見える景色は好きです。

 


【第602沼】Carenar 55mm F1.8 謎のカレナー標準レンズ、ペトリ製?

2016-12-28 21:52:10 | その他ブランド

 

carenarです。以前紹介したcarenar 135mm F2.8とCarenar  28mm F2.8はそこそこのレンズだったし、外観は非常に重厚で品質感が高かったので標準レンズがオークションに出品されていたので落札してみたんですが・・・・届いた現品は前のレンズとはずいぶん雰囲気の違う悪く言えば軽薄な色使いの安っぽい感じのレンズでした。でも韓国製ではなく一応made in japanと書いてあります。

Carenar 55mm F1.8
レンズタイプ  単焦点 開放F値 F1.8-16
フォーカス  MF たっちゃん評価 ☆☆☆
レンズ構成 4群6枚 対応マウント M42マウント
絞り羽枚数 6枚 フィルター径 52mm
焦点距離 55mm 最大径×長さ 60.5X38実測
最短撮影距離 0.6 m 重量 188g実測
最大撮影倍率      

OEMですから発注元の意図によるのかも知りませんが、前のcarenar 135mm F2.8とCarenar  28mm F2.8とは違う製造元のような気がします。ペトリが製造していたのではとの推察も紹介されていたりしますが、描写はどうなんでしょう?

 

前のレンズと同様マウントはM42マウントです。前から覗いても後から除いても光学系には問題なさそうです。ただコーティングの類は施されていないようです。最短撮影距離は0.6mですね。

NEX-5につけるとこんな感じです。うーん・・・特に感慨はないなあ。レンズキャップも付いてました。

NEX-5 絞り開け気味 1/4000秒 ISO-200 このレンズ、開放だと明るい部分がぽわっとしますし、ピントの山が掴みにくいときもあるんですが、ときどきばっちり合って凄く透明感のある精細な絵が撮れることがあるんです。観覧車がすがすがしく撮れてるでしょ。

NEX-5 絞り開放F1.8 1/1000秒 ISO-200 京都で見かけたサンタの乗ってるDUCATIのメーター部分にピントを合わせてるんですが、ちょっと外れた部分はソフトフォーカスのレンズみたいにソフトです。コントラストも低い感じです。

NEX-5 絞り開放F1.8 1/1250秒 ISO-200 京都で見かけたお坊さん。この絵もコントラスト低めで白い手甲のあたりのぽわ感マックスです。でも嫌な感じじゃないでしょ。

NEX-5 絞りF5.6 1/800秒 ISO-200 開放じゃなければ割りと精細感あって丁寧な写りをしますね。色載りは軽めです。金閣の参拝料400円は高いなあ。

NEX-5 絞りF8.0 1/250秒 ISO-200 ショックだったのは無限が出てないことに気づいたときで、開放じゃ遠くの山にはピントが合いません。絞ればそこそこ見れますが・・・なんでかなあ。このCarenar 55mm F1.8は見た目もcarenar 135mm F2.8やCarenar  28mm F2.8と違ってますが写りも今一で違ってる。ただC.C AUTO PETRI 55mm F1.8に似ているのも確かです。やっぱり製造元はペトリだったんでしょうか。

 


【第601沼】インダスターIndustar-50 50mm F3.5 ロシアンオールドレンズで-す

2016-12-18 23:26:49 | その他ブランド

2016年にオークションで落札しました。かってにインダスターという名前のレンズは、全部星型のボケになるものと思い込んで買ってしまったんですが・・・違うに決まってますよね(泣)ロシア語なんでインダスターって書いてあるのかも分からないんですけどね。NHAYCTAPって書いてあるような感じですけどこれでIndustar(インダスター)と書いてあるんでしょうか。出品者の方の知見を信じるしかないです。この文字はロシア語のキリル文字というらしいです。

Industar-50  50mm F3.5
レンズタイプ  単焦点 開放F値 F3.5-16
フォーカス  MF 画角(35mm換算)  
レンズ構成 3群4枚 対応マウント L39
絞り羽枚数 7枚 フィルター径 34mm
焦点距離 50mm 最大径×長さ 50x 37mm
最短撮影距離 1m 重量 102g実測
最大撮影倍率   発売 製造:KMZ 1970年

オークションの説明文には難ありと書いてありました、理由はカビですね。最初は形が似てるんで、引き伸ばしレンズかと思いましたよ。送られてきた現物も非常に小さいものでした。

このレンズもカビは絞り羽の前後かなって感じたので、前玉から外してみます。カニ目溝があるから簡単に外せます。案の定外した前玉群の一番後ろと絞り羽の向こう側のレンズにカビがあったのでカビキラーと綿棒でカビ退治しました。ただし、まだ一番前のレンズの裏にもカビらしきものが残ってます。

一番前のレンズ押さえにもカニ目溝があるのでこれでレンズ押さえを外してレンズの裏のカビを掃除して組み戻して難無しになりました。

この個体のマウントはライカL39マウントです。ほんとに何にも無いシンプルそのもののマウント部分です。シリアルナンバーの下の芋ネジを外して捻るとL39マウント部分が外れるとネット情報にありますが、回せませんでした。ほんとは回すと外れて、中の逆ネジのスペーサーを外すとゼニットマウントになるってことです。ゼニットマウントというのはフランジバックはM42と同じでネジだけ39mm径のものでプラクティカのカメラも初めはこのマウントだったと思います。

まあ、このままでもL39マウントアダプターを使えば良いので無理して分解はしません。すごく小さくてF3.5ですから明るくもありませんが、この雰囲気のレンズは、なかなか良いです。たっちゃん初のオールドロシアンレンズってことになりますかね。何本かロシア製と思われるレンズはありますが雰囲気が違います。

ヘリコイド付きのライカL39マウントアダプターを使ってNEX-5につけてみました。このミスマッチ感がかっこいいって思っちゃいます。

NEX-5 絞り開放F3.5 1/2500秒 ISO-200 解像度は高くは無いと思いますが雰囲気良く撮れますね。ただこの写真の前に遠景にピントを合わせたら少しだけ無限が出てない感じです。サイクロン号は、いいモデルです。

NEX-5 絞り開放F3.5 1/800秒 ISO-200 順光なら良いのですがさすがにオールドレンズですからコーティングとか無い様で逆光だと盛大にフレアっぽくなります。

NEX-5 絞り開放F3.5 1/250秒 ISO-200 順光でも光が反射してる部分はパーってなりますね。でも逆にそんな感じが面白くもあります。つまりかなり気に入ったわけです(笑)