今回のレンズもオークションで購入したものです。Aレンズは非常に稀にしか見かけないのでちょっと無理して落札ぽちっとです。レンズ構成や大きさは略同一なのでTAKUMARの頃の55mm F2.0のように上位のレンズと絞り羽部分の開放内径だけ小さくして無理やり設定したものかと思いましたが、重さが全然軽いので中身を樹脂化したかなんかしてるんじゃないでしょうか。
smc PENTAX-A 50mm F2.0 |
レンズタイプ |
単焦点 |
開放F値 |
F2.0 |
フォーカス |
MF |
対応マウント |
PK |
レンズ構成 |
5群6枚 |
フィルター径 |
49mm |
絞り羽枚数 |
6枚 |
最大径×長さ |
63x31mm実測 |
焦点距離 |
50mm |
重量 |
141g実測 |
最短撮影距離 |
0.45m |
発売 |
1980年頃 |
光学系も操作系も全然言うこと無しだったんで分解してないから実際のところは分かりませんが
Aレンズはぽちっと一個だけの電子接点が付いてます。でもこれでAFが効かないだけで他はすべて現代のレンズと同じように使えます。絞りのデータも残りますよ。マウント部分も非常に綺麗です。
最短撮影距離はsmc PENTAX-A 50mm F1.7と同じ0.45mですし、絞り羽は6枚の数も形状も同じです。ただ、smc PENTAX-A 50mm F2.0すべての個体がそうだとは限りませんが、少なくともこの個体は台湾製です。この辺もコストダンン仕様の廉価版レンズってところなんでしょうか。
PENTAX *ist Dに付けるとこんな感じです。Aレンズなので絞りをA位置にしておけば、この*ist Dでも最新のK-3でもAF以外の機能はすべて使えます。でもこのsmc PENTAX-A 50mm F2.0はデジタル一眼レフに付けるとパンケーキレンズみたいに見えます。カメラにつけた印象もそりゃF1.7と変わらないですよね。この薄いレンズは、小さな *ist Dにほんとにしっくり合っててかっこいいですよね。まだK-1は購入してないたっちゃんですが、K-3まで実際使ったカメラの中で一番の凝縮感と高級感を共に持っているのはこの*ist Dです。今となってはわずか600万画素のPENTAX初代デジタル一眼レフカメラですが、初代にして究極だったと、たっちゃんに思わせるカメラです。
PENTAX *ist D 絞り開放f2.0 1/125秒 ISO-400 絞り優先オート 2017年元旦の御前崎からの初日の出直前の水平線です。今回 *ist Dを相棒に選んだのは温かみのある色を出す CCDを使っていることと朝焼けの空の階調を再現するには600万画素の画素数の少なさが良い結果に繋がるんじゃないかってことが理由ですが、久しぶりに *ist Dを持ち出したかったってのもあるかな。
PENTAX *ist D 絞り開放f2.0 1/80秒 ISO-400 絞り優先オート 朝日に向かうカメラに「凛として立つ」って言葉が浮かんじゃいました。微妙に朝焼けの空の色が変化しているのがわかります。
PENTAX *ist D 絞りf5.0 1/2500秒 ISO-200 絞り優先オート 波に光る朝日も取り込みたかったのでF5まで絞っての撮影です。残念なのはモニター側に明るい太陽の周りの色の変化を再現するだけの能力が無いってことです。
PENTAX *ist D 絞りf5.0 1/250秒 ISO-200 絞り優先オート 適当に撮ったんですが、もっと開放付近にして背景をぼかした方が良かったですね。てか、今考えると朝日をタンクに写し込んで撮ればよかったぁ。
PENTAX *ist D 絞りf10 1/200秒 ISO-200 絞り優先オート 初日の出見た帰りにえらく富士山とその周りの山がいい感じだったんで手振れしない程度に絞って撮ってみました。レンズはそこそこですが、やっぱ*ist Dで写真撮ること自体が楽しいな。