NIKKOR-S Auto 50mm f1.4 Nikon 表記タイプ | |||
レンズタイプ | 単焦点 | 開放F値 | F1.4-16 |
フォーカス | MF | 画角 | |
レンズ構成 | 5群7枚 | 対応マウント | NIKON NF |
絞り羽枚数 | 7枚 | フィルター径 | 52mm |
焦点距離 | 50mm | 最大径×長さ | 67 x 47mm |
最短撮影距離 | 0.6m | 重量 | 305.3g |
最大撮影倍率 | 発売 |
藤枝のフリマでNikon Nikomat EL とセットで救出です。
ただ、あんまりカビが酷かったので分解して掃除はして見ましたが、やはりコーティングにカビ跡がかなりはっきり残ってしまいました。
ゴムで化粧リングを外します。化粧リングが1枚目のレンズの押さえを兼ねていたのでレンズをタコ棒で引き抜きます。
1枚目からかなり激しいカビです。これをカビキラーで掃除しましたが、少し斜めに覗くとカビ跡が目立ちます。外した化粧リングにはNikonの文字でこの個体が最初期のものではないことが分かる。
化粧リングが外れるとカニ目穴が見えるのでカニ目レンチで回してみると、前玉群全体で外せました。
外した前玉群の裏表を掃除します。また絞り羽の向こう側の後玉のレンズのカビも掃除しておきます。
後玉にはカニ目溝もつかむところもないので、まず黒いカバーを小ネジ3本で外します。傷つくのを覚悟してラジペンで掴んで回します。内側のカビを掃除します。組み戻した後ろ側からの写真にはカビ跡は分かり難いと思いますが斜めからみると跡が酷いです。描写にどのくらい影響が出ているか試し撮りで確認します。またマウント面にマイナスネジが5本見えます。同じNIKKOR-S Auto 50mm f1.4でも初期型にはマウント面にネジはありません。
例の爪もまさにカニ爪の形で丸みを帯びています。これも初期型とは違っています。
NEX-5 絞り開放F1.4 1/100秒 ISO-200 最短撮影距離 逆光に弱そうなコントラストの若干の低さは感じますがやはりカビても鯛という感じです。
NEX-5 絞り開放F1.4 1/250秒 ISO-200 最短撮影距離 開放としては非常にちゃんとした画像です。カビ跡はあっても十分使えそうです。屋外でも確認しましょう。また、カビのない個体も入手したので比べてみます。
NEX-C3 絞りF5.6 1/320秒 ISO-200 開放ではピントの来る範囲がすごく狭いですが、絞って遠景に合わせるとピントが合ってる気がする範囲が広いです。無限遠は出てますね。
NEX-C3 絞り開放F1.4 1/1600秒 ISO-200 開放だと急にぽっとした雰囲気になるんですよね。
NEX-C3 絞り開放F1.4 1/1250秒 ISO-200 でも開放時の感じが少しは変わってないとオールドレンズらしくないですよね。このレンズはニJッコール千夜一夜物語の第44夜にも登場する名レンズですね。今は明るいレンズは高いし一般的に良いレンズであることが普通ですが、このレンズが開発された当時は必ずしも明るいレンズが高性能で万能なレンズだとは言えない面があったそうで、明るいレンズになればなるほど、レンズ枚数が増えてゴーストやフレアーが増加してしまう上に、絞り開放状態と絞り込み状態の収差バランスをとることが難しいためすべての面でより暗いレンズを上回っていることが難しかったようです。そんな大口径レンズの欠点を克服し、F1.4のレンズを標準レンズの地位に引き上げるきっかけとなったのが、Nikkor-S Auto 50mm F1.4なんだそうです。このレンズの描写は、非常に標準レンズらしく、どの絞りでも破綻がない。引き締まったシャープな画像が特徴だそうな。
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