Nikon NIKKOR-HC Auto 50mm F2です。1.2とか1.4に比べれば普及版レンズの位置づけですが巷ではかなりいいとのこと。ニッコール千夜一夜物語によればこのレンズは1964年発売のNikkor-H Auto 50mm F2に多層膜コーティングを追加してCを冠したもののようですね。1959年発売のNikkor-S Auto 5cm F2とはまったくレンズ構成が異なっていて関連性はないそうです。
MF単焦点 レンズ構成4群6枚 絞り羽枚数6枚 最短撮影距離0.6m フィルター径52mm 最大径×長さ64.3 x 40mm 重量206.3g 1972年発売
前玉にかなりカビがはびこってます。後の方も汚れてます。化粧リングを外すために、まず化粧リングの回り止めの芋ネジを外します。ゴムで回すとなんと化粧リング風なのはフィルターブラケットと一体で外れました。実はこの化粧リング兼フィルターブラケットはレンズ部分と外側のヘリコイド部をつないでいるナットの役目もしていたので逆さにしたらレンズ部を落下させてしまうところでした。半分外れてしまったので、絞り連動部分をあわせて組み戻すのに時間がかかってしまいました。
レンズ部が外れないように注意しながらゴムで回して前玉群を外します。
裏側など、ずいぶん汚れてます。
ざっと前玉群の外側を綺麗にします。
前玉群を外した本体側です。絞り羽を開放して後玉の一枚目を掃除しておきます。
前側を外そうとしましたが無理そうだったので後側のレンズ押さえを外します。が、レンズといっしょに外れました。
前側に凸後は凹のレンズです。このレンズが外れたので一番前のレンズの裏に綿棒が入るようになったのでカビキラーでカビを駆除します。外したレンズにもカビがあったのでこれも掃除しました。全部のレンズのカビが駆除できたので組み戻して完成です。
大阪万博のころのニコンレンズはこんな古風な形だったんですね。職人芸がなんとなく感じられるしかっこいいです。MADE IN JAPANが誇らしげです。
NIKON D50につけて試写します。
NIKON D50 絞り開放F2 1/400秒 ISO200 開放ですが、ピントの合ってる部分の描写はシャープです。ボケがちょいうるさいかな?
NIKON D50 絞りF8 1/60秒 ISO200 ここまで絞ればかなりかっちりした描写でいいレンズなのが分かります。
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