等倍マクロレンズが一般的になった現在ではあまり活躍の機会がないのかもしれませんが、 マクロ域からさらに拡大マクロに対応させるためには、ベローズや接写リング、リバースアダプターが使われていました。
古いレンズではインナーフォーカスや、後群分離フォーカス等の凝ったフォーカシングの仕組みはあまりなく、レンズの繰り出し量が接写の倍率を稼ぐ手段でした。
通常のレンズのヘリコイドでは繰り出し量が大きく取れないので、それを補うために、カメラとレンズの間に接写リングを装着します。 (結果的に同じことなのですが、最短撮影距離を稼ぐという目的もあったと思われます)
Pentax純正Kマウント用の接写リング | ||||
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名称 | 全長 | 最大径 | 重量 | 繰り出し量 |
オート接写リングKセット | 68mm (No1.+No.2+No.3) |
64.5mm | 220g | 57mm (No.1:12㎜、NO.2:19㎜、No.3:26㎜) |
オート接写リングK 50mm | 61.7mm | 63.7mm | 107g | 50mm |
オート接写リングK 100mm | 111.7mm | 63.7mm | 143g | 100mm |
接写リングKセット | 62mm (No1.+No.2+No.3) |
64.5mm | 194g | 57mm (No.1:9.5㎜、NO.2:19㎜、No.3:28.5㎜) |
ヘリコイド接写リングK | 26.5-46.5mm | |||
他社製ではKenko製で、KAF(KA)マウント用のオート接写リングセットがあったようです。 |
リバースアダプターK(49mm・52mm)について
標準レンズより広角寄りのレンズを逆付することで拡大マクロを可能にします。
Pentax製品で拡大マクロ撮影するには、リバースアダプターで広角レンズを逆付し、 必要に応じて接写リング等で倍率を稼ぐという事になるでしょう。
絞りリングのあるレンズであれば良いので、Kマウントレンズに拘らなくて良いです。
リバースアダプターが49mmのものであれば、フィルター径が49mmのレンズを、
リバースアダプターが52mmのものであれば、フィルター径が52mmのレンズを、
ステップリングでそれらのフィルター径に合わせるという使い方でも問題ないでしょう。
レンズ焼けが気にならな人には"SMC Takmar 35mm F2"お勧めします。(銀塩カメラでは使用歴あり)
※レンズ焼けしていも、ホワイトバランスがずれる事を承知で撮影し、PCでカラーバランスを調整することが出来るので気にしないことにします。
開放絞りでピントを合わせ、
必要な絞り値に設定(この時は絞りリングを回すが絞り込まれず)、
レバー操作で設定済みの絞り値に絞り込んでくれるので、絞りリングの回す。
リバースで使う際は専らリングライトと併用です。
デジタルカメラなら撮影結果がすぐにわかるので、それを参考に露出を調整するという事でよいのだが 、フィルム撮影ではそれができません。
TTLオートストロボを使えば、露出が合っているかストロボのグリーンランプで確認することができるので。
標準レンズではリバースで使ってもあまり大した拡大率にならないので、(レトロフォーカスタイプの)広角レンズがお勧めです。
リバースで使用していても、ピント合わせの際にレンズが明かるいことは利点になります。
"SMC Takmar 35mm F2"は決してリバースマクロ用としてレンズを購入したわけではなかったはずなのですがそれ以外ではあまり使用した記憶はありません。
49mmのリバースアダプターは"SMC Takmar 35mm F2"のほかに"smc M 50mmF1.4"、"SuperTakmar 28mm F3.5"を使ったことがあります。"smc M 40mmF2.8"を使った際にはあまり拡大率が大きくなかったので、早々に手放してしましました。
52mmのリバースアダプターでは"smc M 28-50mmF3.5-4.5"、COSINAやSIGMAのワイドマクロ24mmF2.8を使ったことがあります。
PENTAXの純正の現行品は以下の通りのようです。
http://www.ricoh-imaging.co.jp/japan/products/accessory/index35_closeup.html