仙洞御所 2018-02-14 05:30:10 | 京都めぐり 京都御苑散策中、当日の仙洞御所の定員枠に余裕があったので急遽飛び入り見学しました。 冬の仙洞御所は初めてです。 仙洞御所は皇位を退かれた天皇(上皇、院と呼ばれる)の御所です。 後水尾上皇の御所として江戸時代初期1630年に完成しましたが、1854年の大火で京都御所とともに焼失してしまいました。 以後再現されず、現在は醒花亭、又新亭の二つの茶室以外に御殿はなく、雄大な庭園が残されています。 北西にある大宮御所は1867年に造営され、明治5年(1872)まで英照皇太后のお住まいでした。 その後は天皇皇后両陛下や皇太子同妃殿下が入洛された際の御宿舎になっていました。 参観者休所、新しくなっています。 出発まで仙洞御所の案内ビデオを見ます。 出発です。 大宮御所御車寄(玄関) 大宮御所御常御殿 外観は和風ですが、大正年間に内部は洋風に作り替えています。 竹林 立派な赤松です。 仙洞御所の広い池です。 池は北池と南池に分かれています。 阿古瀬渕由来は平安時代の歌人紀貫之の邸宅がこの近くにあり,紀貫之の童名「阿古久曾」由来すると言われています。 紀貫之の石碑があります。 北池の周囲を歩いていきます。 木造の橋や石造り六枚橋を通ります。 南池が見えてきました。 州浜です。 楕円形の平たい粒の揃った11万1千個ほどの石が敷き詰めてあります。 石一個につき米一升で集めたそうで、「一升石」と呼ばれています。 南池には中島があり、藤棚に覆われた八ツ橋が架けられています。 春の藤棚も見てみたいものです。 藤棚から見える紅葉山と紅葉橋 とうとうと布落ちする幅80cm、高さ180cmの滝もあります。 石灯籠 醒花亭です。 南池を一望する場所に茶亭です。 正面の玄関に庇付け出し、腰高障子を入れ、書院、入側(縁側)を取り、その間に建具を入れないのが特徴です。 違い棚意匠が斬新です。 醒花亭の「醒花」は李白の詩から採られたもので、拓本の額が掲げられています。 二段目に「醒花」の字があります。 朝鮮灯籠 さらに歩きます。 万葉歌人柿本人麻呂をまつった小社があります。 南池を見ながらさらに歩きます。 又新亭 明治17年(1884)近衛家から献上された茶室 茅葺きと柿葺きの屋根と大きな丸窓を備えています。 50分のコース終了しました。 出入り口の門 今の時期は曜日や時間帯にもよりますが、当日見学も少し余裕があるように思いました。