カタン。
犬小屋付近で音がした。
ドッグフードを頂戴する、いつものスズメや鳩ではないようだ。
のぞいてみると、小屋の中で何かが小さく動いていた。
まさか、もしや!
友を呼んで確認すると、5日前に失踪したマルちゃんだった。
新たな飼い主が見つからなければ明日には殺処分される、と相談を受けた友人がかわいそうに思い雑種の姉妹成犬を飼い始めたのは数年前でした。
妹は普通の犬らしく馴染んでいったのですが、姉のマルはいつも犬小屋奥にいて覗かない限り姿を見ることはありません。
散歩に連れ出せばハリネズミのように背中を丸め、こそこそ歩いては後ろを振り返りの繰り返し・・・
たまに一緒する私も苦笑のマルちゃんに、付いたあだ名は「チラミー」
実は、散歩コースで学生さんから「かわいい」と声の上がる人気者なんだって。
そんなすごい怖がりのマルが、雷の鳴る雨の夜姿を消したのでした。
初めて聞いた「ワン」の鳴き声、小屋から出てきて門のほうをじっと見ていたその姿。
出て行ったまま帰ってこない妹を探しての一大決心だったのでしょう。
ほとんど感情を見せない風変わり犬だったから、帰ってくる可能性なんてゼロに等しいと思っていました。
それが!
「肉球の皮がむけて出血してる」 「かなりな距離歩いてるみたい」
行き倒れることなく無事に帰ってこれたのは、日頃のマルを知ってるみんなからすれば奇蹟みたいなものです。
妹は事故で死んじゃったから、もう帰って来れないんだよ
せつないなぁ。
Y氏が墓掃除に行って出くわした犬は、確かに変わっていた。
「虎かと思うてびびったで!」
携帯での小さな表示で見ても、顔の周りに渦を巻いた風変わりな容貌はかなり異様なことがわかる。
しかも、腰の高さまであるほど大きかったそうだ。
新改駅にいた白い犬もかなり大きかったけれどそれ以上、セントバーナードくらい
パソコンに取り込んでみました。
うーむ、耳の辺りから体にかけて茶色の縞になっていって、後ろ足半ばからまた灰色になるという不思議な色の出方だ。
立派な首輪をつけていて、容貌とは裏腹に人懐こそうだったらしいから、どこかの家からプチ逃走してきたのだろうか
犬種は、甲斐犬?
新改駅下の作業所の番犬?
吠え立てられ、追っ払われた時は、ソフトバンクの白い犬のようだと思った。
ホームにやってきた地元のおじさんに尋ねると、「わしには吠えんけんどねぇ」
ふーむ、なかなか賢い犬のようだ。
「ワンワンワン」
また誰かが吠えられている。
しばらくすると、おおっ、軽トラを追っかけて駅まで追っかけてきた。
無人のホームを見て車は降りていったのに、犬は・・・あれ、声をかけてくるY氏を警戒中。
というか、尻尾はたれていた
「わははは、怖がってる」
「おいで」と、代わりに呼んでみると、意外にもすんなり近づいてきて
ごろりとお腹は見せる、立ち上がれば甘えて飛びついてくる、甘えん坊さん
白い犬は、クリームがかった犬でした。
夕方まではいつもどおりで、足に抱きついたりと血気盛んなところもみせていたらしいのに。
心臓が悪いと診断されてから、嬉しくて飛びついていて、突然「ぎゃん!」と鳴いて倒れたことがありました。
以来帰宅時は、しゃがんで背中をさすり興奮を収めるように心がけるようにしていました。
寒かった春が過ぎ、6月に13歳を迎え、夏用に毛を短くカットしてあげようと思っていた矢先・・・
じっと座って口を開け、しんどそうに呼吸をしている。
いつもと様子が違うので触った胸の鼓動は速かった。
でも最初は、これが最後になるとはぜんぜん思っていなかった。
白っぽい唇の色。
8時を過ぎた頃から、今夜が別れになるのかもしれないと思い始める。
添い寝でうとうと。
体がしんどいのだろう、何度か向きをかえる気配に「ニッキー、大丈夫だよ」と声をかけ体をさする。
口を閉じ呼吸が穏やかになってきたと思っていたら、また口が大きく開く。
この世に生まれ、そして去っていく。
なんだろうなぁ。身近なものの死を見送るたびに起こる強い厭世観。
今年に入ってから時々せきが出るようになったニッキー君・・・近所の病院で診てもらったら心臓が悪いそうです。
一昨年、別の病院でフィラリア検査の時、不整脈があるけどまだ心配はないですと言われていたのでしたが。
言われるままに、毎回診察を受け注射を打ち薬をもらい、数回通って6万円近くかかりました。
それもだんだん請求額が高くなる。
うーん、そんなものなのでしょうか。
連れて行った両親に聞いてもなんだか良く分からず、ネットで調べてみるとどうやら小型犬に多い「僧帽弁閉鎖不全症」みたいです。
せきが出るのは初期の症状らしい。
ストレスのかかるシャンプー、散髪はこれから分散してやるようにしなくちゃ。
少々ぼさぼさでも我慢、我慢。
ふーん、ジャガイモはカリウムが豊富で体内塩分バランスを調整してくれんだ。
納豆、ブロッコリー、オクラ、トマト大好き。
血中脂質濃度を下げる水溶性食物繊維は積極的にとりたいね。
食欲も元気も今までどうりなので、連休初日の土曜日は久しぶりにニッキー君を連れてお散歩。
「グオーツ、グオー」
大きな声でウシガエルが鳴き、モンキチョウにモンシロチョウが舞い、土手の桜も満開です。
相変わらず道草食ってます
この夏12歳を迎えるニッキー君ですから、今まで以上に気をつけてあげなくては。
とにかく、ニッキーとオーちゃんの仲は悪い。
なんてったってオウムのほうが長生きなので、Mダックスフンドにトイプードル、ミニピンと見送ってきたわけだけど、みんなオーちゃんには一目置いていた。
ボタンインコがちょっかい出そうと、文鳥が背中に乗っても耐えていた。
なのに
「○じゃなくて、たる型ね」
うーん、刈り残しが少なかったからむつかしい。
相変わらず蒸し暑かった日曜日、中途のままだったニッキー足のカットを終えたあと、一羽と一匹をお風呂に入れる。
さっぱりしてご機嫌のオーちゃん、口笛にあわせ踊りだす・・・と
まったく
老いの目立ち始めたミニピンのベル君のお友達として我が家にやってきた、トイプードルのニッキー君。
トイというにはちょっと大きめに育って、この夏11歳になりました。
人間に換算すると・・・いろんな計算法があるみたいだけれど
小型犬の場合
(犬の年齢ー2)×4+24
ということは、60歳か
日曜日、久しぶりにブレスレットを作ろうと奮闘していたけど、はっはっと息が上がってくるので持ち越し。
お疲れさん。
年をとれば人間同様、シミもできるしイボもある。
歯もだいぶ抜け落ちてしまった(歯磨き嫌いにしてごめん)
「年寄り扱いしないでよ。」
「早くボールなげてぇ!」ワンワン
夕ご飯が楽しみで、お昼にゴーヤの卵とじを大きな口を開けて食べたので、オレンジになったゴーヤ!と人参、キャベツ、ミニトマト、ささみを煮込んでみた。
心配をよそにペロリ。
オウムのオーちゃんも嫌そうにしていたけど、受け取ってガシガシ。
結構苦かったんだけどね
朝はかなり冷え込んだけれど、穏やかなお天気になってきた。
午後、久しぶりにトイ(5キロオーバーだけど)プードルのニッキー君と、うららかな日差しの中、散歩に行く。
お、絶滅危惧品種のイヌフグリが咲いている。
先日、直売所でつくしが売られていたけど、どこかにひょっこり顔を出していないかなぁ。
子供の頃は、こんな土手沿いにつくしなんて当たり前に生えていたのに、最近見たことがありません。
動かなくなったと思ったら、プチプチ。
まさしく道草を食っています。
馬じゃないけれど、道々草を食いながらのお散歩です。
あー、満足、疲れた!?
このあと、イガイガ草の効果・・・泡状のものを吐き出した
ニッキー君、また虫がわいちゃったの。
今朝のWBC対戦相手は強豪キューバ、テレビをつけたときはすでに3点取っていた。
まだまだ油断禁物だ。
9回表の追加点で勝利を確信したのでしたが、地元出身藤川君登板にドキドキ。
このまま0点で抑えてほしい。
パチパチやったね。
水曜お昼のLIVEも、侍ジャパン勝ちにいくぞ
ニッキー君の大好きなものといえば、トマト、小夏、ブロッコリー・・・
ピーマンなんかも袋から引っ張り出して、かじっていることがある。
なんだか菜食主義の犬みたい
中でも一番好きじゃないかと思うのが、柿。
皮をむき出したら目を輝かせてやってきて、トータル半分平らげるのは当たり前。
もしかして、まるまる一個いけちゃうかも。
でもお腹を冷やしますから、見えないところで食べるとか、気を使うんですよね。
そんなニッキー君ですが、吊るし柿になると好きではありません。
オーちゃんも、黒い色が嫌なのか受け取ろうとしません。
あんこは好きなのに。
あら、珍しくニッキー君が欲しがっている??
オーちゃんをライバル視しているから、それとも犬の欲張り・・・
少しだけ残して
あらら
お気に召したみたいね。
公園の銀杏の黄葉が、目を見張るくらいきれいだった。
今日はお日様が顔を見せないから寒い。
「なに?」
問いかけに、首を動かしては「あそこ」と訴える。
またボウルを部屋の隅っこにでも突っ込んだなぁ。
ニッキー君の視線に合わせて見てみるけれど・・・ないなー。
「ワン!」
視線の先にあるのはバッグしかないけどな。
動かすと
「!?」
あー、そうでした。
バッグのポケットに、梅酵母の元種で焼いたマフィンを入れていたのでした。
私もすっかり忘れていたのに。
この夏10歳になったニッキー君は、人間だったら56歳。
えーと、人間は先に嗅覚、それとも聴覚だったかしら、が衰えるんだけど、さすがに犬の嗅覚は優れています。
鼻を突っ込んで取られる前に、阻止しましたが(ごめんね)、鼻水とよだれでバッグはベタベタ。
あとでちゃんとおすそ分けはしましたよ
味はいいのにあまり膨れず固く焼きあがったマフィン・・・やっぱりヨーグルト酵母のの助けが必要かな。