自主的に休暇を取ったお盆シーズンの平日、用があって円山へ行ったので、ついでに公園内をお散歩してきました。
お師匠様なら、ここは動物園に・・・というところです。
一の弟子も動物は大好きで、もう少し時間が許すなら動物園に行ったのですが。
円山は、20~30分くらいで登頂できる山もあるし、北海道神宮や円山動物園、球場もあるし、公園から出ればお買い物や食べ歩きも楽しめる、なかなか良い行楽スポットです。
公園内には遊歩道があったり、あちこちにベンチが配してあったり、森林浴をしながらちょっと歩くのもまた楽し(w)
公園入り口の大きな木陰で休憩していると、女性の声が。
「あらあら、どうしたの? 落ちちゃった?」
(んん?)
見ると、年配のご婦人が地面をよちよち歩いている小鳥のヒナに話しかけています。
(ありゃ・・・コレは・・・)
ヒナは2羽いて、羽はかなり生えそろっていますが歩く足取りはまだおぼつかないし、巣立ったというには幼すぎます。
巣から落ちてしまったのか、それとも地面で給餌される種類の小鳥なのか。
「手に乗らないかしら~? 可愛いわねえ、おいで~」
ご婦人が手を伸ばすと、ヒナたちは用心しているらしく、ジリジリと後ずさりします。
巣から落ちたと思って拾ったりすると、かえってヒナにとってよろしくないこともあると聞いたことがあるので、一の弟子は
(とりあえずそのまま放置だな・・・)
と。
動物は好きですが、野生動物ですしね。
ところが、ちいさくて美味しそうなモノが地面を動き回っているのを見て、カラスが近くに舞い降りました。
『ヒトがいなくなったら、アレらを獲って喰う』
狩る気満々で、小首をかしげて待機の態勢に。
するとヒナたち、人よりカラスの方がキケンと察知したらしく、あわてて飛び立ったのです。
飛んだけど方向は定まらず、持続力もなく、ふらふらと側で見ていた紳士と、一の弟子の服に落ちてきてひっかかりました。
「わぁッ」
「えぇぇ~ッ」
窮鳥懐に入らば、猟師もこれを撃たず。
野生には極力触れずの掟はあれど、助けを求めて(?)来たからには、助けねばなるまい・・・という訳で、見知らぬ紳士と連れだって、すぐ近くの公園管理事務所へ。
「あのぅ~、鳥のヒナがカラスに襲われかけて、飛びついてきちゃったんですぅ~」
すると、なんと他の人に拾われたヒナたちのきょうだいが一羽、すでに保護されていました。
「3羽になったわ~! ちょうど今、動物園に引き取ってもらう手配をしていたんですよ」
と、管理事務所の方。
「ああ、それは良かった!!」
専門家に世話してもらえるなら、それに越したことはありません。
たぶん、あと少しで巣立ちといった感じの小鳥たち。
早めに親元から離れてしまったけれど、元気に成長してもらいたいものです
・・・・・・ところで、この鳥、なんて種類でしょうね?