お師匠様が(そして、他のメンバーたちも)緊張しながら発表の時に備えているフォーメーション。
本番前日の教室での総練習、一の弟子はまさかの欠席です。
ゴメ~ン、だってお盆だし、墓参りだから
当日がんばるから、大丈~夫
さて。 前の前の回で、お師匠様が自ら収獲してきた白貝を堪能なさっていましたが、貝のハナシ第二弾。
先日の事です。 作り置きして冷蔵していたおかずを朝ごはんで食べつくしてしまい、レッスンが終わってからなにかお惣菜でも仕入れて帰らないと、ごはんしか食べるモノがない、という日がありました。
「イヤ、大丈夫。 Kがお中元を送ってくれたから」
「え あの貝
」
家族からの連絡で、その日の夕食は決定。
牡蠣です。
ここ数年、この時期になると親類が送ってくれるのです。
厚岸が誇る冷凍殻付き牡蠣が数十個。 二人家族の一の弟子宅にどぉんと届いたのでした。
なんて贅沢な
牡蠣好きの家族は大喜びですが、一の弟子にとってはビミョ~~~~~
ワタクシ、ほんの2~3年前まで、全く牡蠣を食べられませんでした。
アレルギーとかじゃなく、単なる好き嫌いで。
言い訳すると、食わず嫌いではありません。食べた結果ヒドイ目に遭ったという過去が、私をまったく牡蠣を許容しない子供にしてしまったのです。
・・・とはいえ、遠い記憶を手繰り寄せても一の弟子は元々、あの貝が苦手でした。
我が家の食卓に上る牡蠣と言えば酢じょう油あえで、好きではないからと食べ残すと怒られるので・・・鼻をつまんで目を瞑って、口に放り込んだらほとんど噛まずに無理やり呑みこんでいました
それを憂えた母が、親類だったかご近所だったか・・・の主婦に相談したら、その方が
「子供はこういうのが好きなのよ」
と・・・牡蠣とホウレン草のグラタンを作って置いていってくださったのです。
牡蠣のテッパンメニューですね。
残念なことに加熱が足りていなかったらしく、そのグラタン、牡蠣が生臭かった。半生でホワイトソースに絡まっていたのです
まずいグラタンを、残すなと叱られながら無理やり呑みこんで、その夜食べた他の全部のモノを大リバースしちゃった一の弟子。
同じものを食べた親も同様でしたから・・・その後、我が家で食卓に牡蠣が上る事は一切なく・・・。
ところが数年前、道東の親類が牡蠣を送ってくれたのです。
20年以上も食卓に上ったことのない牡蠣ですが、親は別に嫌いになったわけではなく・・・というか、一の弟子が食べようとは夢にも思わなかったせいで食卓に上らなかっただけだったようで。
ウチの親が大喜びでお礼の電話をかけたのに気を良くしたのか、以来毎年たくさんの牡蠣が
二人暮らしの家の冷蔵庫に、殻付き牡蠣を数十個もしまっておけるスペースはありません。
届いたら、速やかに食べつくすしかないのです。
はじめの1~2回は、冷蔵庫と冷凍庫に無理やり小分けして詰め込んで、数日にわたって親だけに牡蠣を食べてもらっていました。
ですが、一の弟子ももういい歳の大人なんだし、あの貝・・・あの、長年ず~~~~っと嫌いな貝。
『食べられない』 から 『あまり好きじゃない』 くらいまで格上げできないものかと。少しずつ、食べる事に挑戦。
未だ、好きとは口が裂けても言えません。 苦手なので、自ら買って食べようともしていません。
でも、送っていただいた分は二人で分けて食べました。
牡蠣だけで、おなかいっぱいになりました。ごはんさえ入る余地がなかったくらいです。
食べられるようにはなりました。加熱は必須だし、グラタンは絶対にNGだけど。
牡蠣好きが聞いたら、烈火のごとく怒りそうですね贅沢な試練です。
最新の画像[もっと見る]
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます