モノトーンでのときめき

ときめかなくなって久しいことに気づいた私は、ときめきの探検を始める。

純白の「マシュマロウ(marsh mallow)」

2007-06-28 09:36:51 | その他のハーブ


今年も、やわらかな白い花が優しく優しくポッ~と咲いた。
マシュマロウの花は、こんな表現をしたくなる、やわらかな白である。

マシュマロウの葉も薄緑に白い点が入ったようなやわらかいうす緑色をしており、
全体的に、存在そのものがやさしくぼんやりとしている。
強烈な個性がなく存在そのものがあやふやな感じもする。



こんなところが、バレンタインデーのお返しとしてのマシュマロデー、
ホワイトデーにフィットしたのではないだろうか?
マシュマロウには、こんな推測をしたくなるやわらかさ、たよりなさがある。

日本でのバレンタインデー・ホワイトデーの起源は我こそという団体・企業が複数あり、
本家争いがなければよいが、
女性から愛を告白する本来のバレンタインデーの起源はローマ帝国に遡る。

いかなる時代でも社会は家族で構成され、家族は結婚で形成されるが、
この結婚及び家族の維持に国家と個人の確執の歴史がある。
つまり様々な制約があり、年に1回の女性からの愛の告白を制度として獲得したのは
紀元3世紀のローマ帝国であった。

日本では、1900年代の中頃に洋菓子のメーカーがこの習慣をキャンペーンに導入したが、
あまりヒットしなかったようだ。
一方、女性からの愛の告白の低年齢化を促進したのは、不二家ハートチョコレートであった。

ハート型の板チョコでピーナッツが入っており、体育会系の腹が減った男子にも受けていた。
普通の板チョコが100円とすると、30円とか50円で食べたような気もするが、
1970年代に、このハートチョコが幼稚園児にまでバレンタインデーを普及させた。
又、本命チョコと義理チョコが出始めたのもこの頃であった様な気がする。

しかしながら、バレンタインデーの義理チョコにも高級化・高額化の波が押し寄せ
小中学生のかわいい義理チョコではすまなくなり、強迫観念が強まり、かつ、
目的が欠落しつつあるこの習慣に、だいぶ前から制度疲労と飽きが来ている。
と思う。

女性はどう思っているのだろうか?

今年いただいたチョコレートはまだ手もつけずに、
捨てることも出来ずに、
引き出しの中に眠っている。

もったいない。無駄なことだ。

本来に戻り、勇気のない女性(?)の、愛を告白する日に戻って欲しい。
勇気のあるヒトは、チョコレートが必要ないので、義理チョコはやめにして欲しい。

ホワイトデーもやめにしたい。
バレンタインデーのお返しは、マシュマロなどホワイトなモノを3倍返しするというルールらしいが、
私がいる業界では、事故の補償が3倍返しであり、
まるで事故にあったみたいだ。
義理チョコは。

だから、やわらかく頼りなく意思を明確にしないマシュマロで義理に答えたのであろうか?
欧米にはないホワイトデーを考案したヒトは、実に真理を読みきっていたようだ。

義理には義理で答える。
色があっては主張があるので問題となるので、無印が良い。
ホワイト、マシュマロが最適だ。
という読みはすばらしい。

“マシュマロウはたおやかで頼りない”という問題提起から、こんな展開になったが、
恋愛という重いものを取り去り、安心して楽しめる害のないゲームにしたてた商魂の成果が、
義理チョコであるが、そろそろやめにしたいものだ。
チョコレートは、健康を維持向上する食品の道を拡大させてほしい。



「マシュマロウ(marsh mallow)」

・アオイ科・タチアオイ属の多年草
・別名は、ウスベニタチアオイ・ビロードアオイ・スイートウィード
・草丈 1~1.2m。
・原産地 ヨーロッパ・中央アジア
・marsh(湿地)に育つmallow(アオイ科の植物の総称)ということで、夏場は水切れに要注意。
 飲みすぎで帰宅できない、慌てて仕事に出るなどで、昨年は水切れで迷惑をかけた。

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