モノトーンでのときめき

ときめかなくなって久しいことに気づいた私は、ときめきの探検を始める。

黄色系のクロッカス・クリサントゥスの花

2009-02-09 09:11:03 | その他のハーブ

謎かけのようだが、クロッカスはクロッカスで、すべてがクロッカスかと思っていたらそうではなかった。

(写真)黄色系のクロッカス・クリサントゥスの花


昨年初めてクロッカスを植えたが、黄色種が早く咲き他の色のものは必ず遅れる。日当たりがかかわっているのかと思ったが、半日陰に植えたものも最初に咲くのは黄色種のクロッカスだった。

秋咲きのクロッカスの仲間であるサフランのように黄色種は強いのかな? などその時は思っていた。

つい最近になってよくよく調べなおすと、品種が違うことがわかった。
黄色種の原種は、クロッカス・クリサントゥス(C. chrysanthus)という種で、クロッカスの中では最も早く咲く品種だった。別名寒咲きクロッカスとも呼ばれる。

これでは最初に咲くのが当たり前で、あまりに単純なことなので自分の馬鹿さかげんに唖然とした。
クロッカスは、総称で、その中に80品種以上が包含されていることがやっとわかった。固有の名前がわからないと、個性がわからないことにつながりその個性に答えられない。

このことが事前にわかっていたならば、植え方など(場所、配列)が違ったのだが・・・と悔やんでみても後の祭りとなる。

事前に努力して調べるか、失敗は当たり前としてチャレンジするかどちらかだが、失敗を認めてチャレンジするほうが後の学習意欲が湧くし、物事の理解・吸収力が格段によくなる。
ただ、何故黄色だけ早く咲くのだろうという、今となっては愚問を発見しなければ成らないが、疑問・問題意識を持つことが先に進める楽しみをつくってくれる。

一年も温めてきてやっと解決した。

(写真)陽が弱い時の閉じたクロッカス・クリサントゥス


黄色系のクロッカス・クリサントゥス(Crocus chrysanthus)
・アヤメ科クロッカス属の耐寒性がある多年性の球根。
・黄色系原種の学名は、Crocus chrysanthus Herb.。クロッカスの総称は、Crocus L. (1753)、英名がCrocus、和名は寒咲きクロッカスとも言われる。
・クロッカスは総称としての呼び方で、和名は、晩秋に咲くサフランに対して、春に咲くので「春サフラン」、或いは、花を楽しむ園芸品種なので「花サフラン」とも呼ばれる。
・白・紫系の品種の原種は、クロッカス・ヴェルヌス(C. vernus)であり、本来は別種。
・原産地は地中海から小アジア・西南中国と広い範囲にわたる。
・球根は、9-11月に植え付け2-3月に開花する。
・黄金色の花が先に咲き葉はその後に茂る。葉が黄色くなり枯れたならば、球根を堀上乾燥保存するが、そのままにし陽の当たらない軒下で保存したが問題なく開花した。
・水はけが良い、日当たりの良い場所が適地。
・花が終わると葉が茂るが、これを切らないで球根に栄養を与えるようにする。また花のお礼の肥料を与える。
・花言葉は、「青春の喜び」「信頼」
・同じ属にあるサフランは秋咲きで、香辛料・薬用として使われ、グラム単価が非常に高価なものだ。

Crocus(クロッカス)は、ギリシャ語の「Krokos(糸の)」からきており、めしべが糸状に長く伸びることに由来する。また、神話上の青年の名前に由来するとの説もある。
種小名のchrysanthusは、“黄金色の”を意味する。

命名者は、Herbert, William (1778-1847)で、1837年にギリシャでThompson, John Vaughan (1779-1847)によって採取され、1843年にハーバートによって命名された。
ハーバートは、英国の植物学者・詩人・聖職者で、The International Bulb Societyが球根植物学に貢献した人物に与えるハーバート賞として記念されている。


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