モノトーンでのときめき

ときめかなくなって久しいことに気づいた私は、ときめきの探検を始める。

サルビア・パテンスの花。 自然が創る完璧な“そらいろ”

2008-05-26 07:36:01 | セージ&サルビア
初夏の花がやってきた!!
春から夏へ、赤系からブルー系へ
突然やってきた。

ドキッとしてしまった。
この驚き共有できるのだろうか?
まずは写真を!



パテンシスの花は、サルビアの中ではとても大柄で4~5cmはある。
その巨体をキャンバスに
空の色を思わせる鮮明なブルーでやってきた。

日常見慣れないスカイブルーな色であり、
この花の色を表現するボキャブラリーのなさを痛切に感じてしまう。
非のうちどころのない色と形の調和。

パテンシスは、花数が少なく、昨年は一輪づつ時間差でしか咲かなかったが
一度に4個も咲き、つぼみも多くこれも驚きだ。
暑さに弱いので半日陰で育て、秋の陽でこの花の色を見てみたい。

(写真)珍しくたくさんの花がついた


サルビア・パテンスの歴史
メキシコ原産の花であり、
英名でのゲンチアン・セージは、リンドウ色をしたサルビアということだが、
命名者は、スペインの植物学者Cavanilles, Antonio José(Joseph) (1745-1804)。

彼は僧侶でもあり、ラテンアメリカ、西インド諸島、オーストラリアの多数の植物の命名者となる。
彼が命名したものは、
パテンスのように「Lamiaceae Salvia patens Cav.」で“Cav.”と表記される。

パリ(1777~81)での滞在の間に、彼はフランスの植物一家として著名なジュシュー家の
ロラン・ド・ジュシュー(Laurent de Jussieu 1748-1836)と勉強を一緒にしている。
ジュシューは、リンネの植物分類体系をより自然に近づけた「自然分類」を発表した。
発表年がフランス革命の1789年であったため「植物学革命の書」とも呼ばれた。

パリから帰国後の彼は、1801年にマドリッドの植物園の責任者になり1804年に亡くなった。

(写真)結構あるぞ!!サルビア・パテンスのつぼみ


サルビア・パテンス(Salvia patens)
・シソ科アキギリ属の耐寒性がある多年草。
・学名は Salvia patens。英名はゲンチアンセージ(gentian sage)、和名ソライロサルビア
・原産地はメキシコ。
・耐寒性は強いが耐暑性は弱い。梅雨の時は花を出来るだけ雨に当てない、夏場は風通しの良い半日陰で育てる。
・草丈50~60㎝
・開花期は6~10月、大柄なブルーの花が数少なく咲く。
・夏場は無理に花を咲かせないようにすると秋に咲く。


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