デラウエア州のウェルミントンでカニを食べた翌日、バスで観光に出かけました。
山の中にある小さな川がある所です。
川の横に石造の建物があります。これは昔火薬を作っていた所です。
火薬は爆発すると危険なので、建物の岸側の壁は石で頑丈に作って、川側は開けてあって、爆発が起きた時に爆風を川側に逃すような構造になっています。
出来た火薬をこのトロッコで運んでいたのでしょう。
もちろん、今は使っていません。
裏から見ると建物は石壁だけに見えます。 その向こうに川が流れていますが、この川の名前は ブランディーワインリバーと言います。 秋になると赤く色づいた木の葉が流れて、ブランデーワインのように赤く染まるということだそうです。
静かで綺麗なところで、こんなところで火薬を作っていたなんてと思うでしょうが、人里離れているからこそ作っていたんです。
この会社の母家でしょうか?
今はハグレミュージアムと言って、この辺りのことを展示してあります。
さて、この経営者の先祖はフランス系の人でフランス革命でアメリカに移住しました。 そして火薬を作って南北戦争で儲けて大きくなった、その後化学系のいろいろな製品を出して、今でもアメリカのトップクラスの大きな会社です。
多分、皆さんもこの会社の製品を使ったことがあるか、使っているでしょう。 生活用品として日本にもたくさん入っています。
その会社の創業の頃の土地がこのデラウェア州のウェルミントン、ブランデーワインリバーなんですね。
さて、バスはニューヨークに向かいます。
つづく
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