石山寺の後、昼食を食べに、
浜大津駅、この電車で坂本に行って、鶴木蕎麦にしようと思ったのですが、家から遠くなる。
この電車には乗らずに、帰る途中にある大谷に行くことに
大谷は京都に向かって急カーブのトンネルを越したところにある駅です。
急勾配の途中にある駅でホームが傾いています。 椅子や駅票が水平です。
ここで降りて少し歩くと
蝉丸神社があります。
百人一首で有名な蝉丸です。
これやこの、行くも帰るも別れては、知るも知らぬも あふ坂の関
この人形とても良くできていますが、あふ坂の関とは逢坂の関のことで、ここは峠の頂上でここに関所があった。
そして、京都から出る人が、この関所を通るときに、京都の人がここまで送ってきて、ここで別れる習慣があったために、この歌が生まれています。
すぐ傍にうなぎ屋があります。 「かねよ」と言います。
混んでいるんです。 待合で待つ事しばし、お声がかかり立派な庭を通って部屋に案内されました。 10人ぐらい入れる部屋に一人。 豪勢です。
当然、うなぎを注文。 きんし丼 です。 多分一番安い品ですが、支払いは税金サービス料なども入り3000円を越します。
うなぎの上に大きな卵焼きが載っています。 金糸卵はこれを細く切ったものですが、切らずに大きなままで出しているのがこの店の特徴です。
その、謂れが書いてあるのがこの漫画。
実はこんな山の中の峠の上にうなぎ屋があるのが前から疑問に思っていました。
これによると、江戸末期には茶店だったようですが、伊勢からうなぎを京に売りにきていた商人が、何度も通るうちにここの娘と恋仲になり、店を継いで、うなぎ屋を始めたとのこと。 ここの水でうなぎを泳がせておくと美味しくなるとか、それで、ここにうなぎ屋ができたのがわかったのですが、次はきんし卵。
とても忙しいときに、客がたまごを細く切らなくても良いから早く出してくれと、言ったそうな。 それで大きなままで卵を出したらおいしくてそれ以後、ここのきんし卵は大きなままで出すようになったそうな。
そう、この大きな卵がとても美味しかった。 うなぎもしっかりした歯応えで美味しかったのですが、それ以上に卵がよかった。
と友人に話したら本店は京都市内か?というので、いや、ここが本店でしょう? というと、京都の街中にも似た店があって、この店と、きんし丼の名前で争っているとのこと。 いや、聞いた話なので本当かどうか知りませんが、それで、この店のテーブルの上の漫画や待合室のビデオでも、きんし丼を強調して言っていたので、多分、そうなんでしょうが、ここは大昔から知っているので、私はこちらの肩を持ちますけれど。
では、きんし丼をアップで。
終わり