北原白秋の詩、「砂山」
♪ 海は荒海 向こうは佐渡よ スズメ啼け啼け もう日は暮れた
みんな呼べ呼べ お星様でたぞ
この詩に対して、中山晋平がメロディーを童謡風につけた。
みなさん知っている「砂山」の曲です。
そして、その後、山田耕作もこの詩に曲をつけたのだけれど、こちらは少し暗い感じですが荘重で趣があります。
昨日、この歌(両方)をソプラノ歌手の方が歌ってくれて、そうなんだ、佐渡が見えるから新潟なんだと、新潟を思い出しました。 もちろん歌にも感激したし、心がこもったピアノ伴奏にも感激したのですが。
冒頭の写真は 新潟駅で撮影した C57 SLばんえつ物語 です。
もう19年前のことですが、新潟大学での学会のために新潟に行きました。
京都駅からサンダーバードと北越を乗り継いで新潟に行きました。 バスで万代橋を渡って海に出ました。
日和山展望台です。
この上から北を見ると砂浜があってその先には新潟空港でしょうか。
南を見ると佐渡島が見えるはずですが、霞んで見えませんでした。
そして、左の陸地の緑がある辺りが寄居浜です。
北原白秋が、この詩を書いたのは寄居浜だそうで、正にこの先に見える海岸です。 昔は砂浜だったのでしょう。
何かの会で北原白秋が新潟大学に来ていた、 この海岸に来るとたくさんの子供たちが砂遊びをしていた。 そして、日が暮れ始めるとだんだん子供たちは減って数人だけが残っていた。
スズメについては北原白秋は
「そこに雀が沢山啼いたり飛んだりしてゐまし た。その砂山の下は砂浜で,その砂浜には,藁屋根で壁も蓆張りの,ちゃうど私の木兎の 家のやうなお茶屋が四つ五つ,ぽつんぽつんと並んで,風に吹きさらしになってゐまし た」
というようなことを書いているそうです。
私が寄居浜に行ったときには、「砂山」がここで作られたことは全く知りませんでしたが、19年経った今、砂山の歌を聴いて、新潟を思い出してこの場所に行った写真を引っ張り出して見ているのは感傷ものです。
寄居浜の横の砂防林に
大砲が置いてあって、ここはドン山と言うそうです。 新潟大学はこのすぐ近くでした。
鉄道好きとしては
新潟らしい、こういう色にあえて嬉しかったのですが、
帰りは、新潟空港から伊丹までひとっ飛びでした。
さて、我がHNモジュールクラブの運転会に、新潟からモジュールを持って出席される方がいます。
飛行機で旅する距離を、車を運転してモジュールを持って来られます。 2月の運転会にも出席の返事が来ています。熱意に敬服です。