NHK大河 どうする家康 が終わりました。
ネットでは松潤が貫禄ないなどの書き込みも多かったのですが、そういう人は歳をとった家康が頭にあったからではないでしょうか? 松潤が演じたのは子供の時から70代までの家康で、特に若い頃の話が多かったので、
こういう家康は晩年のことだ。 私としては、若い頃の家康が、弱くて武田にビビり、信長に使われまくりつつ、たくさん戦をしていたことが松潤家康で、本当にか弱そうな男だったのだろうと思ったのでした。
もし、勇猛な家康なら若くして戦死してかもしれない。弱いけれど、戦をしてなんとか生き延びて家臣と共に強い軍団になってきた様がよくわかった。
特に瀬名さんが亡くなる前は弱々しい家康を演じていた松潤さんが、生き方を変えてゆく精悍な感じをだすために1週間で5kgの減量トレーニングをしたなど、やはり役者はすごいと思った。 いや、役の上だけではなく現実の松潤さんも貫禄ができてきたと思った。
また、実際の歴史と違うなどの非難もあったが、基本これはドラマだということがわかっていない。芝居などではなおさらだが、本当の歴史と違う部分は多々ある。 それが、脚本家が考え、見る人に感動を与えるためのドラマなのだが、そうやって非難する人は自分が知っていることが本当の歴史だと思っているのだろうか? 昔のことなどわからない。 残っている文献から事実らしいところを引っ張り出して事実だとしているのだが、歴史学者によって考えが違う。 新たな文献が見つかれば本当の歴史は変わってくる。 だから、あまり事実と違うなど非難するのは、歴史を知らない人たちだと思う。
どうする家康の最終回に、南光坊天海和尚が出てきて、亡くなった家康の自伝を書かしている場面が出てきた。 そこで、天海が、文を考えている人に、悪いことは書くな、良いことを書け、と言っていた。 そして、吾妻鏡を示して、これは鎌倉時代の歴史書で頼朝を褒め称えているのであるが、「源頼朝にしたって実際にはどんな奴だったかは分かりはしない」と言った。 そうなんです、後から書かれた歴史書は勝者が書くので、悪いことは書かない。 これ常識ですが、天海が言った。
メイクがすごくて天海の役は誰がやったのかと思ったら、小栗旬さんだった。 だから鎌倉殿の13人の北条義時をやった人なので、頼朝が何をしていたかわからないというセリフを入れたのだ。 さすがNHK、持ちネタをちゃんと使っている。
こうやって、歴史書には家康=神の君 となるのだ。
そして、さらに天海が持った古書に、源氏物語があった。 なんで、ここで源氏物語かと思ったら、そこはNHKの宣伝だった。 来年の大河が、「光る君へ」で紫式部だ。 だからさりげなく源氏物語の本を置いていたのだ。 これも京都と我が家の近辺が舞台で、きっと舞台になった場所を見にゆくことになるだろう。 早速、2月には宇治の源氏物語ミュージアムに行くことになっています。
さて、
この番組のおかげで色々なところに行くことができました。
こんな電車に乗って、岡崎に行って
八丁味噌を買いました。 この味噌は美味かった。 若き家康が足利将軍に献上していましたね。
岡崎城を見て。
大河館に入って
本田くんの勇壮や
家康さんの黄金の鎧を見て岡崎を満喫。
一方、こちらは桃山城ですが、ドラマでは伏見城として何度も出ています。 我が家からは歩いて行ける場所です。
近くの御香宮も徳川が改修した神社でテレビに何度も出ました。千姫が寄進した神輿もあります。
この彫刻の見事さや、瓶を破る有名な彫刻もあるそうで、しょっちゅうここに来ているのですが、見た覚えがない。こんどその気で探してみよう。
こうやって、近所が出るのは嬉しいことで、来年も近場が出るのは楽しみだ。
そして、
最後の戦
大阪城はしょっちゅうこの道を歩いているし、
秀頼自害の場も、行ったことがある。
駿府城跡では、家康公お手植えのみかんも見ました。 先日松潤さんが食べたそうです。
家康公が祀られた、久能山東照宮にも行きました。
この垂木の先の葵の紋が一箇所だけ逆さまになっているのを見つけられますかと、テレビで言っていましたが、行った時にはそういうことは知らなかった。 そして、たくさんある彫刻も後にできた日光東照宮と同じように、色々な彫刻が子供が安心して遊べる世の中を表していることもよく見ませんでした。 あまりにもギラギラで、目が泳いでいたからでしょう。
日光の東照宮で、数年前に行ったのですが、最近松潤さんが参詣している番組や他の番組でもよく見るので、懐かしく感じていました。
そうそう、年取った松潤家康もよかったですよ。 体の動かし方も貫禄があっしメイクがうまい。手のメイクはすごかった。
ということで、「どうする家康」楽しませていただきました。
ちなみに、毎年大河は、興味があってもなくても、ほとんど必ず見ています。
撮影の舞台裏を見たら、それこそ凄いです。1年間の番組でほぼ2年近くかかって撮影しているんですね。 主役の人はほぼ全部関わっているので、すごい仕事量です。 リハーサルで、私服のままで体育館など殺風景な場所で、スタッフが見守る中で、感情を入れて芝居をする、泣くなど、私なんぞ、とても恥ずかしくてできません。 役者はすごい
では、来年は十二単の美しい映像を見ることにします。
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