DCCについて書いています。 今日はポイントや信号関係。
この文章の中でDCCとディジタルという言葉を混在させていますが、DCCはディジタルの一部であり、大きな意味でディジタルと言ったりしていますが、同じと考えてもらっても良いです。
ポイントにデコーダーをつけると、コントローラーからポイントの操作ができます。
デコーダーはポイントの外付けでも良いが内蔵されていると便利です。
これはメルクリンの左がポイントマシンで右がデコーダです。
ポイントの道床部分に収められます。
デコーダーのアドレスはこのディップスイッチで設定できますので、ポイントごとに番号を振ります。
操作はコントローラーからポイント番号を入れて切り替え操作をするだけ。
このポイントは道床に内蔵なので、線路から電源を取っていて、何も付加的な配線をする必要はありません。
レイアウト製作でも、ポイントマシンに配線の必要はなく、とてもシンプルで楽です。 コードが出ているのはフィーダーと自動運転のためのセンサーからのコードです。
これはメルクリン3線ですが、トリックスブランドで同じタイプの2線式の線路が出ているので、それを使えば普通の2線式でも使えます。 カトーのH0用ユニトラックにもデコーダー内蔵があるかもしれませんが、私はディジトラックスは使わないので知りません。
さて、ポイントにデコーダが内蔵されている利点は、レイアウト製作が容易になるだけではありません。
レイアウトを持たない人、フロアで列車を走らせている人にとってはものすごく便利なはずです。
線路を敷いて、ポイントも繋いで、フィダーをつけるだけでなにもポイントに配線することなく、コントローラーから列車の運転と共にポイントも操作できる。 これって凄いでしょう? ポイントへの配線はフィダーの比ではなく、しかもポイント操作スイッチもたくさん要ります。 だから、駅がある線路配置もDCCなら簡単にできてしまいます。
そして、線路配置を変えても問題なく操作できる。
これはデコーダーがいくつも入っている機器です。 これにコイル式の普通のポイントマシンを繋いで動かすことができます。
この場合には、ポイントへの配線が必要ですが、普通のポイントマシンでもディジタルに変えることができます。
これはカトー(ディジトラックス)のDCCコントローラーですが、ポイントのスイッチを押した後にポイント番号を入力すればポイントが変わる。
こちらはメルクリンCS2の画面ですが、ポイントの絵が出るので、タッチペンで押すとポイントが変わる。
同じくメルクリンのCS2の画面でレイアウト表示にすれば、ポイント部分をタッチするとポイントが変わります。
やはりレイアウト図があるとわかりやすい、というよりも、コントローラーには液晶画面が欲しい。
このレイアウト図は簡単に描けるし、何種類も保存できるので、毎回線路配置を変えるようなフロアレイアウトでは特に便利でしょう。
メルクリンのCSからは、無線LANを使ってスマホやタブレットと接続できます。
これはiPadです。 ここでは4列車の制御と共に、レイアウト図も表示してポイントを指でタッチすればポイントが変わります。
そして、こういう携帯端末を使うとコントローラーの前に座っていなくても運転できるし、他の部屋からでも運転できます。
ポイントもディジタルにしてあれば、その操作も離れていてもできます。
こういうことができるのがディジタルの世界です。 もちろん、2線式でも可能です。
一方、信号機をディジタルにすると、腕木式信号機なら、腕の動きをゆっくり動かすことができます。 動画をアップしてあったのですが、消去してしまったようです。 腕木の腕がカチャと動かずにじわっと動く、おもちゃぽくなくて空気感が違ってきます。
そして、信号に従って列車は運行される。 ですから、信号が赤になれば止まり、青になれば走り出す、というような操作も、ディジタルなら自在にできます。 もちろん、センサーや付加装置が必要になりますが、さほど手間ではない。
基本的にディジタル(DCC)の機関車は、走れという命令を出したら、一定の加速率で速度が上がるので、アナログのようにコントローラーのスロットルを徐々に上げなくても良いので、こういうコントロールがしやすいのです。
ディジタルの信号です。 ドイツでは腕が上がっていると青です。
列車が通過すると、じわっ〜と腕が下がって赤になる。 それだけの操作しかさせていませんが、それでも気分は良いです。 見入ってしまいます。
つづく