明日は我が鉄道模型クラブ「HNモジュールクラブ関西」の運転会ですが、ドイツのFREMOという模型クラブを紹介しましょう。
このブログにも何度か書いていると思いますが、大きな模型クラブです。
何年か前の運転会らしいですが、モジュールがたくさん並んでいます。 場所は市電の車庫?
よく見るとモジュールの上に看板?が立っています。 駅名らしいのですが、駅名以外もありそうです。
これって、HNモジュールでも参考になるかもしれない。
情景の作り込みはすごいんです。
一つづつのモジュールも大きいので、カーブも緩くて実物並みの編成が走れます。
HNモジュールでは、家に収納することと、持ち運びを考えて、ずいぶん小さなモジュールの規格にしましたが、体力のあるドイツ人は違う。 もっとも、HNモジュールでも大きなものを作るのは自由ですから、かなり大きなモジュールもあります。
日本人はレイアウトとかモジュールというとすぐに鉄道施設、駅やレンガ小屋など建物を中心に考えますが。ドイツでは自然の情景、雑草なども凝っています。 ですから、情景素材も良いものがたくさんあり、私がドイツ製の木や草の材料を買うのもそのためです。
この茂みを作れと言われても、相当難しい。
駅だってこんなに大きなものを作ってしまうのです。
でもって、これを1日で開催するかはとても無理。 1週間ぐらい休暇をとって運転会を開いているようです。 モジュールの配置もCADで行っているとのことですが、広い床に印をつけて正確に置くといいます。
運転ダイヤはもちろんあります。 1日かけてのダイヤの様で、貨物輸送が主で、貨車はどこどこの駅で切り離して、どこどこでタンカーを繋ぐなど、本物そっくりで、荷物係は同じ駅で一日中荷物の乗せ下ろしをしているとか。
もちろん、モジュールの規格はきっちり決まっていて、
こういうところはHNモジュールと似ているのですが、
端板の形状、大きさの規格まできっちり決まっていて、さすがドイツ人。 我々のHNの規定は穴が一つだけが規定で板の形状大きさなど自由です。
これらの規定も含めて FREMO で検索すればホームページにいろいろ載っています。
ダイヤ
駅の留置線でしょうか。 貨車をどこに留置するかなどなど。
イヤホンで運転指示を聞きながら、操作する駅員。 一日中こういうことをやっている様だ。 きつい! けれど面白そう。
コントローラーはDCCです。
これは、とてつもなく広い会場での運転会です。
さて、これを見て皆さんどう思われましたか?
遠い世界の模型好きの集まり、とだけしか思っていないのではないでしょうか?
まず、車両を自作する事だけが鉄道模型ではないことを肝に銘じていただきたい。
鉄道模型は走ってこそで、展示棚に飾っておくのでは単なる、ディスプレイの置物と変わらない。
そして走らせるからには、景色がないと不自然すぎる。 ベニヤ板の上で立派な車両を走らせるのは情けないし、車両に申し訳ない。 こういう気持ちが生まれて初めて、実物の鉄道に近い鉄道模型になるのです。
景色があるモジュールの上で走らせる、ダイヤ運転することは、実は車両にとっても厳しい事なのです。 それは走行性能です。 ですから、HNモジュールでも走らせて脱線する、集電不良、などなどの車両は次回までに整備し直す必要があります。
真鍮で自作した車両にこういう走りが悪い車両が多いのですが、それは精密を意識しすぎて、模型が模型であることを忘れているからでしょう。
ということで、やはり鉄道模型は車両だけではなくて、情景の中を走る。 自宅にレイアウトがあれば良いが、そんなスペースがない人こそモジュールを作って、皆で集まって、大きなレイアウトにする。
とてもFREMOほどの規模ではできないが、3〜4人集まれば、立派なモジュールレイアウトができて、そこで自分の車両を走らせられる。
そして、HOゲージでできるのがHNモジュールしかないのです。
日本中のあちこちに、HNモジュールのクラブができて、たまにはたくさんで集まって大運転会を開く。 それが夢です。
以前のTMS(2018年6月917号)にもFREMOの記事を載せたので参考にしてください。
HNモジュールの規定は、私のメールアドレス(m2761504@yahoo.co.jp)に請求いただければお送りします。