英系スーパーに関し何故度外れた安売りが出来るのか偶々見ていたグローバリゼーションの記事の関連サイトにあったのでここに貼り付けて置きます。日本にも100円ショップとかあり同様かと思ってしまいますが。
以下引用
英国のチャリティー団体・ActionAidが明らかにした事実だ。これについて伝える英国・ガーディアン紙の記事は次のように言う
大規模スーパーの海外でのビジネスのやり方に関する証拠を収集するのに9ヵ月を費やした。彼らは、商品供給者を排他的取り決めに縛りつけ、一層有利な取引条件を引き出すために常に調達先リストから外すと脅かし、購買力を増すために巨大な国際購買者グループを組織している英国企業の数多の例を発見した。
ActionAid(英国のチャリテイー団体)は一例として、英国スーパー間の最近のバナナ価格戦争をあげる。この戦争で、テスコ、アスダ、セーンズベリーに供給するプランテーションで働く正規労働者婦人は、臨時雇いの出来高払い低賃金労働者になることを余儀なくされた。」
その他、次のような例があげられている。
・コスタリカのプランテーション婦人労働者の賃金は時間あたり33ペンス(約78円)にすぎず、飛行機が危険な農薬を撒くときにも休みを取れない。
・バングラデシュでは、アスダとテスコのための衣類を作る若い婦人の時給は5ペンス(12円)にすぎず、おまけに一日14時間も働かされている。
・インドでは、英国スーパーの価格引き下げ圧力でブラック市場カシューナッツ加工工場が台頭、その婦人労働者の日給は30ペンス(71円)にすぎず、かつ腐植酸により常に手が痛めつけられている。
・カシューナッツの最終小売価格の45%はスーパーが受け取り、54%はロースター・輸入業者・生産者の受け取りと輸送コストに消える。加工労働者は1%を手にするにすぎない。
スーパーの2ポンド(475円)のTシャツからスーパーは1.4ポンドを手にし、バングラデシュの労働者は6ペンス(14円)を受け取るだけである。
日本の某英系スーパもそうだとは言えないし、そう言うつもりもない。日本にもActionAidのような組織が現れ、調査を進めることを望むのみである。しかし、このような安売りが、日本の牛乳、卵、豆腐などの供給者に対する圧力を増すことは確かだろう。自分が住む近辺にこの店が現れたとしても、とても喜んで買う気持ちにはなれない。
以上引用終わり
この記事は約5年前のものですが現在はどうなっているのでしょうか??安い賃金を放置するならそれは国を超えて多くの”先進国”に影響してきます。日本における最近の低賃金構造と無関係ではないと思います。昔誰かが言ったように”万国の労働者、団結せよ”と言う事でしょうか。