マクロ経済そして自然環境

経済的諸問題及び自然環境問題に感想、意見を書く事です。基本はどうしたら住みやすくなるかです。皆さんのご意見歓迎です。

夫婦らしきホームレスを見かけましたが。

2012-09-25 14:22:07 | Weblog

 昨日、駅付近の本屋に行きましたが、広場脇のベンチに座って買った本を見ていると近くのベンチにホームレスらしき人が居るのに気づいた。その人は一人でなく男性と女性の二人連れであった。二人で缶コーヒーを飲み終わったように見えましたが、それから二人は両手いっぱい袋とかの荷物を持ち駅方面に力なく歩いていった。 

 昨今生活保護受給者が増えていると言う報道を見ましたが確かに予算ベースで見ると平成初期等と比較すると増額しているのは明らかであるが、やはりこれは自然現象では無く、やはり社会現象でありましょう。最近に於いても”不適切?”受給がマスコミにも載りましたが所謂”不正”と言う範疇とは1%未満の話であり、当然ここから保護者全体を敵視することはおかど違いというべきで(何の場合でもあるいはどこの会社、グループでも1%未満にはちょっと変わった人は常に居るのはお分かり頂けると思いますが)それより世間にそういう風潮がはびこる事により餓死者等々の問題に繋がるのが問題でありましょう。

 

 決算金額的に言っても平成の中期頃まで約1兆円で推移していたものがその中ごろより増え始め平成18年に2兆円を超え現在に至っている。私見においてはこれらの増額カーブは非正規の規制緩和と並んでいるのではと思えますし、また2008年頃の派遣村の出現ときしくも一致しているのも偶然ではないと思います。当然データ的にも明らかなように非正規増加は年収の低下に結びつき其の事は余裕の無い勤労階級を多く排出していると思われることであり、其の事は失業、貯金無し→ホームレス化と言うコースを辿る事により、それが保護増加に直接的に結びついているのは想像に難くない所であります。

 

このことは一般に規制緩和による派遣業務の増大で企業にすれば低賃金コストの労働者を使いやすくすると言う事になるでありましょうがそれは反面として無貯金等の勤労者を増やす事に繋がりある意味で其のコストを生活保護という形で政府がその負担を持つようにさせられている。つまりは特に大企業の低コストの反面であると言う事ではないでしょうか?

従って近い将来行われるであろう総選挙においても目先の保護費削減等の”厳しい”政治手法による方針は近視眼的と言うべきであってその根源の規制緩和を徐々に元に戻す事が翻って保護費の削減につながるというべきであってそこを取り違えると又とんでもない単なる貧困者を痛めつけるだけの政治になるでありましょう。そういう意味では総選挙でも非正規にどのような抜本策を持つかが大きな争点になると言うべきでありましょう。

 

 

 

生活保護行政の解説(生活保護手帳:厚生省社会・援護局保護課)

http://www.kobe-fuyu.sakura.ne.jp/mondou/060420_bessatu.pdf#search=

 

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