ISPS HANDA CHAMPIONSHIP 半田博士が切り開いた欧日ツアーの意味するものは?
試合が始まる前には、欧日ツアーの激突がうたい文句で、MEDIAだけに片よっらづ、一般ギャラリーの注目を集めた大会が無事終了した。名目は、2回目になるのだが、事実上第一回欧日ツアーの初戦であり、多くの予想は、日本が地元だけに勝利するのでは、と思っていたに相違ない。実際の賞金は、優勝が5千万円ほどであるが、半田博士は、一億以上の優勝賞金を提供する気概があったのは事実で、おそらくJGTOの方で、他のトーナメントと差がありすぎ、他のツアーが埋没するので、調整が取れなかったのではないか。半田博士はヨーロッパや海外で、しっかり選手層やマネジメントと深い長い間の親交と絆があり、ISPSの海外契約選手は、スペインのベロをはじめ、驚くべき大多数のプロを擁している。ふたを開けると、ヨーロッパツアー(DP tour )の選手たちは、各国の違ったフィールドのゴルフになれており、日本のジャック二クラス設計の石岡でも、おじけることもなく、堂々と難しいピンポジを軽々とせめて行く。結果としては、アメリカツアーで経験を持つ、静かな岩田 寛が4位に入賞したくらいで、10位の中に、他の日本の選手は全く顔を見せない。ちょっと、国際的なフィールドにゴルフ場がなると、なぜか、スコアが出ない悪癖が、いまだに続いて、DPツアーとJGTOの差がありすぎて、話にならない。おそらく、半田博士は、TVで何も語らなかったが、歴然とした欧日の差は、分かっていたのだと記者は思う。それを言うと、白けるので、あえて口に出さなかったものだと解釈をする。それくらい日本ツアーの実力は、日本経済と同じく、落ち込んで井の中の蛙である事実を披露してしまった。USツアーで活躍する松山英樹がいかに飛びぬけているか、今ほど思い知らされた時はない。半田博士の思わくと狙いは、海外のツアーを見せることで、日本は門戸開放で、発展すべきであるとの示唆をしたのではないか。
今まで、このような警鐘をじんわり鳴らした人物はいない。どこで、30年も遅れたのか、故宮田鉄幹が主体になって、NGFアメリカを導入する時に、アメリカではPGAやPGAツアーに同等の財団だが、頭に乾会長(元JGA会長)も賛同して、そのカタゴリーとシステムを実行する時が来た。反対したのは、日本のPGAや関係者で、自分の職を危うくすると、文部省に泣きつき、事実上、上陸の許可を踏みつぶされた忌々しい経緯が存在する。この辺から、日本のゴルフはおかしくなり、実力が徐々に降下の一途、競争という概念を泡沫した許しがたい事件があった。
アメリカでは、PGAツアーとLIVGolf の強烈な諍いが起こり、行先不明で関係者は悶々とした日が続いている。独占にも近いツアーの存在が、脅かされているのだとPGAツアー側はいう。PGAツアーの優勝や選手を見ても、何か、物足りない気がするのは、優秀なノータブルのプレヤーがこぞって、LIVGOLFに移籍したためである。しかし、間違いなく、速いスピードで、ゴルフ界の発展は開花し始め、だれでも楽しめるようなイベントになりつつある。それは、ちょうど、アメリカベースボールに集団がアメリカンリーグやナショナルなど分別していても、何ら大リーグに汚点を残してはいないのだ。日本にも、パとセのリーグあるように、違和感は全く感じない。日本人の懐の狭さが、ゴルフ発展を阻害した最も大きな原因である。
半田博士は、この日本人の懐の狭さを最高に理解した人物ではないか。この欧日ツアー激突と題して、大きな風穴を開けた歴史的快挙だと記者は断言する。優勝者のハーバードは、15アンダーでカナダのコカキルとプレーオフの末、貫禄勝ちで、絶命のラフより、見事なリカバリーでピン下2.5メートルつけ、優勝した。彼は、PGAツアーでも勝利たワールドランカーで、一方のコカキルは、ワールドランク300台のプレヤーである。彼らに足元に及ばないとなる日本選手をどう評価したらいいのだろう。若手が席巻し始めた日本ツアーは、決して井の中の蛙にならぬよう、半田博士の善意と忠告を身に染みて感じとってもらいたい大会であった。
GT senior correspondent
Joseph H Gordon
古賀剛大