ギリシャは財政破綻で今にも崩壊の一途をたどっている。予算を組んでも、借金の中の予算であるから、国民に必要な医療や教育やインフラに金が回ってこないのだ。回る金は、4%というから、小学校のトイレすら直す金は回ってこない。悲劇である。どうして、こうなったか。喧々囂々と世界中が論議を始めている。財政が困難になったところで、闇の世界が動いたのだ。なんと、ゴールドマンサックスに金を借りた。その金と手段に翻弄され、国家財政の中から、高い利息を払ってきたのが、国家の足元をすくい、健全な財政方向に進まなかった原因である。国民は、何も知らされずに、その中身を抉り出す知識階級が不在であった。他山の石とするや、いなか。日本もまた、バブル崩壊後、国家は外資の筆頭、ゴールドマンサックスを国内に入れた。小泉と竹中の財政再建の柱が彼らに頼ったのである。日本の有数企業の西武をはじめ、外資の軍門に下った。無条件降伏をしたのだ。日本は、危機一髪であったのだ。その数字、驚くなかれ、1000兆円を超えるとさえ言われている。
もちろん、ゴルフは、その犠牲になった。9兆円を上回る預託金は、消された。ゴルフ場は、破綻し、300コースにいたる財産が、外資の傘下になってしまった。2500コースの、一割以上が、外資の餌食にされたのである。外資に渡す必要のないゴルフ場を、似非国家財政主義の政治家と企業家によって、整理されたのである。外国ならば、革命が起きただろうと揶揄された。韓国人も中国人も、それが自分の国の事件なら、命を懸けて戦う、とあっさり、言ってのけた。
アラブ諸国に、革命の嵐が吹いている。革命のエネルギーがあるということは、国家に秘められた若さと情熱があるという大事なことだ。日本も。幕末や明治維新は、そのエネルギーに燃えた。日本は、いつの間にか、老人になってしまった。
戦う意欲と怒りを行動の源泉とするエネルギーが拡散して、j弱体化してしまった国家なのである。
イタリア、スペイン、フランスさえ、震撼させるギリシャの財政破綻は、けっして他山の石ではない。