わずか15歳の石川遼をおんぶにだっこで、4年間、マスコミもスポンサーも一辺倒であったことを危険すぎると警鐘を鳴らしてきた。ずばり、その諫言は、的を得て、日本のゴルフ界が窮地に落ちたといっても過言でない。20歳にして、国際的に、多くの試合とノータブルなプレヤーと経験を積んだプロは、日本にはいない。対抗馬として、アスリート型の大型選手で、松山英樹が登場した。これからは、石川と松山の時代が到来すると予測されるが、この4年間で、失った日本のゴルフの財産は、計り知れない。遼に、負荷をかけてきたマスコミは、何の責任も感じていない。それは、4年間、遼でうまい飯を食ってきたのだ。遼の対抗馬を作る使命を忘れたゴルフ界は、隣の韓国の選手に、男子も女子も、シニアも賞金王をもぎ取られている。女子の宮里藍の出現で、女子ゴルフ界に著しい発展があったように、男子は、遼の出現で息を吹き返したのが、4年前である。
これからの空白は、松山が舞台に立つまで、あと2,3年は待たなければならない。2012年から2015年までは、日本のゴルフ界は、こつ然とブラックホールに落ちたと証明されるだろう。加えて、2016年のオリンピックでほぞをかむことになろうでろう。USツアーで、7年連続シードを確保した今田龍二を格別に褒めておきたい。マスターズが、アマチュアの松山英樹だけになりそうな日本、大改革が必至なのだ。