104 PGA Championship
Joseph Gordon
現地;GT /Press/ Correspondent /USA
3日目までの報告
日本選手には、技術が足りない。日本の代表選手でも、日本のコースで、甘いセッテイングで、常に財布を潤している選手が通用するような場所ではない。この大会は、オープン競技ではなく、全米オープンのような難しさはないと勝手に思っていたが、2022年、103回の全米プロ選手権は、並々なら協会の本意を表したサザンヒルズだといえる。勝利するために、自分は、プレーするのだと言い切ったタイガーは、負傷が癒えない今も、予選を通り、全方位型で勝負に出ている。この静かな英雄の闘志に、ギャラリーは、叫び、笑、嘆き、涙を抑えず、小雨でも微動だにしない。オクラホマがほこるメジャーの地、サザンヒルズは、全米シニアでも、ドイツのチェイカが勝利して、、ランガーに良き後継者だと言わしめた因縁のコースである。3日目は、小雨も落ちて、体感温度もしっかり下がった。半袖から、カーデイガンがいるほど、寒くなった。優勝候補の一人、コーリンモリカワも苦戦し、ジョンラームもオーバーをなかなかイーブンに戻せない。英樹は、落ち着いたプレーでアンダーに入れないジレンマを持ちながら、安定度を主軸にラウンドしている。実は、優勝候補の10位に、英樹は上がっていた。英樹が、神様と尊敬するタイガーさえも、苦戦中である。英樹の好敵手になると昨年のマスターズで言われたザラトリスが、9アンダーでトップ。トーマス、マキロイが線上を行くべく好戦して華々しい。鈴なりのギャラリーにマスクの人は誰もいない。ゴルフの人気は、衰えるどころか、ますます盛んになって難局の時代を潜り抜けそうだ。
いずれにしても、英樹を除いて、ここで戦える技術を持つ選手は、日本にはいない。
日本の選手が悪いのではなく、:経験値を必要とするフィールドが、日本には存在しないのだ.