天津ドーナツ

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夏休みリーダー研修 会長編  研修内容の確認

2011-07-06 15:30:57 | ドーナツの宝
リーダー研修 会長編も、今日で終わりです。

1.2日間の研修のまとめ
2.今後のスケジュールとその目的の確認
3.来年度のドーナツが力を注ぐ2つの活動のうち、
もう一つの活動の実施要綱・スケジュールを整理

の3つのメニューです。


1については、
「ドーナツの目的と達成のための手段」
「ドーナツが選択し、集中する活動とその理由」
「各大学のメンバーがやる気になる仕事の与え方」

の3つを確認しました。

特に、
「上司の期待・要求が明確でない場合、
部下は上司の期待には答えられず、両者の関係が悪くなっていく」ということを、
繰り返し確認しました。

例えば、
「新しいカラオケ大会をやってください」ではなく、
「日本語・中国語・英語・韓国語が揃うような、
今までの日本語カラオケ大会の概念を変えるような
コンテストをしてください」というように、です。



2については、
「視野を広げる・外に出る」ことが、
今の大学生には必要であること、それにはどのような方法が
ありえるのかを確認しました。

しかし、それらのすべての方法を実施するわけにはいきません。

それで、3について確認しました。
「100の力を持っていても、10箇所に分散したら
それぞれの場所では10でしかない。
それでは、11の力を持った人にも負けてしまう。
ドーナツの力を2つのコンテストに集中しよう」ということです。

その2つの活動については、7月中にこのブログで発表する予定です。

その内の一つは、昨日の段階で実施要綱・スケジュールまでつめましたので、
今日は、残りの一つの実施要綱を完成させました。

そして、その活動を成功させるために必要な仕事・連絡先などの
確認に入ったのですが、私が何も言わなくても必要な仕事について、
会長は書き出すことが出来るようになっていました。

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中華杯のスピーチコンテストで知り合ったある日本人の先生は、
「学生に欠けているのは、学んだ知識を運営に生かすことだ」
とおっしゃっていました。


何かを運営するためには、
「状況を把握する力」「判断する力」「人間関係を形成する力」「実行する力」
「継続する力」「柔軟性」など、本当に多くの力を必要とします。

それに対して、ペーパーテストだけに取り組めばいいのだとしたら、
ごく一部の能力だけを鍛えればいいということになります。


私は、それはもったいないと思って、ドーナツをやっています。
大学4年間が、ペーパーテストのためだけに費やされる、
学生も学生のご家族もそんなことは望んでいないと思うのです。


ドーナツ設立から3年目にして、ようやく、
天津の学生のためにという目的を明確にし、それを達成する方法と、
実現に必要な要件を、会長が整理することができるようになってきました。

ここまでくれば、あとは、実践で確かめながら、
計画を進めていけばいいということになります。


「各メンバーがやる気を無くしていないか、コミュニケーションを取りながら
すすめていきます」
「ちょっとだけ、光が見えてきました」

と口にした会長が、他のメンバーをどのように引っ張っていくのか楽しみです。

リーダー研修 会長編 2  「目的と手段⇒選択と集中」

2011-07-06 07:33:23 | ドーナツの宝
リーダー研修の2日目です。

1日目に制作したマップを見ながら、
「来年度のドーナツにとって、一番大切な活動は何ですか?」
と聞きました。

すぐに答が出なかったので、次に、
「目的と手段」について話をしました。

「いろいろな活動ができるけれど、それらはすべて手段です」
「目的によって手段が違います。例えば、書く能力を向上させたかったら、
留学生との交流会ではなく、作文コンクールを開催します」


そして、聞きました。
「会長が考えるドーナツの目的は何ですか?」


会長の答えは、
「視野を広げる・外に出る」ということでした。

「外に出て今まで知らなかったことに出会うことによって、
考えが深まったりや視野が広くなっていく、そういうことをやりたい」
とのことです。


「では、その目的を達成するために、
ドーナツが一番大切にしたい活動は?」


「○○と△△です。○○は、…。△△は、…。」
という説明が説得力のあるものだったので、
次の課題に進みました。

(この「○○」と「△△」については、今は秘密です)



「○○を成功させる阻害要因と促進要因を書き出してください。
そして、阻害要因を少しでも減らす方法を考えてください。」


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「阻害要因の解決方法」と「促進要因を増やす」ことのめどが経ちましたので、
「○○実施のためのスケジュール作成」にとりかかりました。

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最後に、「仕事の名称≠仕事そのもの」は違うという話をしました。

各大学の代表に、いろいろな仕事をしてもらうのですが、
その仕事の名前を考えるだけではだめです。
どんな成果を出して欲しいのかを、きちんと伝えなければいけないのです。

例えば、
「○○さんは、留学生担当をお願いします」
と言われて、実際に何をしたらいいのか、何を期待されているのかが
分かりますか?

「ドーナツの代表として、留学生たちと交渉し、日中交流会を開催してほしい」
というのが、「仕事を分担(あるいは依頼)する」ということです。

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組織のメンバーに成果を上げさせる、
これがリーダーの役割の一つだということ、

どのような成果を求めるのか、
それはドーナツの目的による、

ドーナツの目的は、「視野を広げる・外に出る」ということ。


以上のことがリーダーたちの共通認識になったら、
あとは、部署間の連携を図るだけで済みます。


3日目にあたる今日は、
この視点に立って過去2年間の振り返りを行い、
来年度の計画を見直すことにしたいと思います。