社会人となって初めての冬のボーナスを全額投じた。
やっと、自分のオーディオを組む時がきた。
しかし、何を基準に選択して良いのやらわからない。
JBLやら、マッキントッシュなどは手は出ない。
とりあえず、スピーカーはダイアトーンかトリオでと考えていた。
ダイアトーンは、下宿の先輩が愛用していた。DS-32Bは好評を得ていたピーカーである。
トリオはLS-1000は新製品であったが、1本10万円を越す価格であった。
ヤマハのNS-1000とともに高嶺の花であった。
パイオニア S-933も気になる新製品であった。32センチのウーハー、当時は珍しいリボン型トゥーターを搭載。価格は10万円超。
コンポーネントを組むには、それぞれ単品の機器のつり合いも重要なポイント。
機器の性能は価格に表れている。
よって、予算の範囲内に収める必要がある。
ウーハーの口径にこだわっていた。
よって、低価格で32センチのウーハー、信頼のあるもの。
結果、ダイアトーン DS-37B とした。
口径へのこだわりは、JBLやアルテックへの憧憬であった。
これは、ジャズをいい音で聴きたいという思いであった。