いつの間にか、こんなレーベルが立ち上がっていたんですね。
って、気が付きませんでした。
既に、
ベストコレクション「歌祭り」シリーズが3枚と、
『御歌囃子参上!!岡林信康エンヤトットミュージックベストコレクション』という、やたらと題名の長い「歌祭り」のベスト盤が出ていたんです。
「歌祭り」シリーズは手に入れているのに、気付きませんでした。恥!!!
さて、このレーベルから新譜が発売された。
と言っても新録ではない。
『岡林信康リサイタル 中野サンプラザ1975』と題された実況録音盤。
’75年は所属のレコード会社をソニーからコロンビアに移って、
演歌アルバム『うつし絵』を発表。
演歌の女王 美空ひばりが、このアルバムの中から「月の夜汽車」、「風の流れに」を吹き込みしている。
12月16日、中野サンプラザで行われたリサイタルに、ひばりがやって来た。
そして、岡林の呼びかけに応じてひばりはステージ上に立った。
さらに、演歌ギターの名手 木村好夫氏のバンドをバックに
「風の流れに」をソロで歌ったのであった。
この時の二人の掛け合いが面白い。
そして、お嬢の声の艶やかなこと。
この瞬間を聴くために、このアルバムはある。
岡林がコロンビアに移ったのを機に、氏の音楽から離れっていった。
これは自然な流れで、フォーク・ソング自体がニュー・ミュージックに取って代わられようとしていた時期である。
ニュー・ミュージックは世間に受け入れられ、多くのヒット曲を生んだが、歌謡界にも取り込まれてしまった。
私自身の音楽的趣向も大きな転換期が訪れようとしていた。
このことは、またいずれ。
ではでは。