夏は終りました。終ったはず?
暑い日々が続きますが暦上では秋です。
今年の夏は様々な事があり
例年と比べ、やや多忙でした。
しかし
忙しいながらも
幾つかの構想を練り
実験、試作に着手できました。
現在
その後の成り行きを楽しみにしています。
その楽しみのひとつ
・
・
・
シルクスクリーンプリントによる
4色刷技法の可能性を探る実験を紹介します。
大学時代
写真画像を布に刷る事を専門として
染織コースに在籍していた経緯より
写真と版画を関係付けた表現を
20数年前からおこなっていました。
しかし
当時はパソコンが無い時代。
カラー写真を4色に色分解するハードルは高く
興味を持ちつつも手を出せない領域でした。
TIPAで講座を開催するにあたり
まず、着手したかった事がこの実験。
現代では
フォトショップという便利な画像ソフトの出現で
手軽に色分解ができるようになりました。
2年前にも
シルク講座を担当する清田もえ子さんと一緒に
4色刷技法に取り組みましたが
今回は
4色を刷り合わせるだけでなく
手刷りだからこそ可能な魅力を発見する目的で
実験を再びおこないました。
*
この実験ではハガキサイズで版を作成しました。
片手でも刷れる小さなスクリーンがカワイイです。
しかし
小さいながらも1作完成させるために
イエロー
シアン
マゼンダ
ブラック
の
4種の版を刷り重ねるため
相当の仕事量が必要となります。
上の写真は
イエロー、シアンを刷り、マゼンダ版にはマスキングテープで部分的に目止めして刷りました。
目止めした部分はイエローとシアンのみの重なりのためグリーンとなっています。
この後、ブラックを刷る事で画面に締まりを与えて完成する途中段階の図。
作業途中
刷り重ねる過程で刷り損じが多数発生し
なかなかタイヘンでした。
ところが
刷り損じが発生する度に
ミスを魅力として活かす方法を考える中で
多くの可能性を発見できました。
左上から下に、イエロー、シアン、マゼンダ、ブラックの1色刷り
その下がイエローとマゼンダの2色刷り
そのまた下はイエローとシアンの2色刷り
2列目以降は様々な実験をおこなった結果です。
この後
更にどのような展開ができるか思案中です。
この4色刷り技法は
秋からスタートする表現研究講座で実験を継続します。
現在、この実験を共にする方を募集しています。
興味がありましたらご一緒しませんか。
経験は不問です。
楽しく実験に参加していただける方をお待ちしています!
詳しくはコチラ
↓
ぜひ・ぜひ
Yoshie
<お知らせ>
【TIPA写真塾10月スタート講座 受講生募集中】
写真講座 / 表現研究講座 / シルクスクリーンプリント講座
* 詳細についてはコチラ *
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
徳永写真美術研究所
大阪・鶴橋にて、写真・写真表現・シルクスクリーンの研究活動をおこなっています。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・