唐突ですが、幼い頃の私です。
この写真、とても気に入っています。
(撮影は父親です。)
写真の説明をすると
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親が家の隅に作ってくれた砂場でのスナップ写真です。
砂遊びに熱中している最中に
父が私に声をかけたので驚いているんですね。
きっと。
私は季節や天候を問わず
いつも日が暮れるまで、日が暮れても(?)
家の砂場で遊んでいました。
こどもの頃は
自分の世界にどっぷり入り込み
大人が暮らす日常とは異なる時間が流れていたように記憶しています。
この写真には
その
こども特有の時間が写っていると思います。
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ここまでは前置きです。
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昨年末に発売された雑誌・ブルータスの表紙を見て
目が釘付けになりました。
自分とそっくりな女の子に驚いたのです。
下は私のアルバムです。
この表紙は
川島小鳥さんという写真家さんによる作品でした。
ブルータスで初めて川島さんの存在を知ったのですが
以来、この写真家さんが気になっていました。
先月に写真集「未来ちゃん」を出版し
今月は大阪で写真展を開催するという情報を聞きつけ
さっそく初日に展覧会へ行ってきました。
会場にはパネル貼りの写真がランダムに設置されていました。
パネルのフチには桃色のテープが巻かれており
展示壁面の一部も桃色。
会場全体を使って
未来ちゃんの世界を表現した展覧会でした。
小一時間ほど会場に滞在するなか
来場者の会話に耳を傾けると
女性の感想に
自身の幼少期を未来ちゃんに
投影する言葉が何度もありました。
実は私もそうだったのです。
最初は
私と未来ちゃんの姿が似ている点が気になっていましたが
写真作品として拝見しているうちに
姿が似ているというよりも
自身の幼少期の時間が写っている事に気付きました。
大人になるに連れて忘れていた
こども特有の時間を見つける事ができる写真展なのだと思います。
不意に感情の奥深い部分を
刺激されたような気持ちになりました。
Yoshie
川島小鳥写真展
「未来ちゃん」
2011年5月10日-17日
梅田・HEP HALL
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徳永写真美術研究所
大阪・鶴橋にて、写真・写真表現・シルクスクリーンの研究活動をおこなっています。
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