電車道

多趣味なので、いろいろなことをしています。気ままに語ります。

シロブタちゃん

2011-03-29 01:17:23 | 旅行などもろもろ
「まいたけ君って痩せてるけど、動物に例えたら白い子ブタかなぁ…」

とか思ってたら、急に小学3年生ぐらいの時、木更津まで祖母の田舎へ行くついで、マザー牧場で出会った白い子ブタのことを実感を伴って鮮明に思い出した。

子ブタレースってのがあった。
子ブタの尻を叩いてゴールまで行かせるルール。
私は手を挙げてそれに参加した。

スタート前に子ブタと対面。
ウサギのように白くて小さく、人懐っこくて、柔らか気で可愛らしい子ブタだった。
子ブタは、私の黒い靴に鼻をつけて臭いをかいだ。

スタートの合図があり、一目散に駆け出した。
トップの勢いかと思ったら、途中で逆走して堂々の断トツでビリ。
当時の私は子供だったから、みんなの前で大恥かいた気になり、涙と汗とオシッコが出ちゃいそうだった。
そして、子ブタを蹴り飛ばしたい衝動にも駆られた。
でも悪気のない子ブタの可愛さを見たらそんなこと出来なかった。


あの白い子ブタは今も元気だろうか。
それとも私なんかより大きくなって、とっくに肉にでもなったのだろうか。
そもそも、ああいう遊園地風の牧場って家畜を出荷したりするのかな。

小さい頃の記憶って何気ないものばかり残ってるものだ。
周りからは「何気ないことを覚えてて記憶力いいね」とか言われるし、私も他人のそういうのは同じように見る。
でも当事者にとって、少なくとも当時の当事者だった少年少女の感性でみたら、すごい大きいと思えるようなドラマがあるんだってことかな。

小さい頃は一日が長かった。
日々が新鮮だったのは、周りから学ぶことが多かったからでは無く、世界の次元が多かったのだと思う。

あるとき、あれは幼稚園には入らない頃かな、パンツの中に漏らした便の形が林檎に似てる、と思った。
今だったら、そもそもパンツには便をしないのだけど、仮にそうなったとして、排泄物が色や大きさまでちがう食物に似てるなんて絶対に思わない。

私にはこういう次元でものを感じる感性はもうないな。
でも、昔の感性でみていた世界を思い描ける感性は大切にして行きたいね。
そして、それを実際に絵や文章に表現するのは、今だからこそ出来ること。


だから、私は今もまだ、そしてこれからも、「白い子ブタ」がとってもすき。


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