先日(2月19日)、北海道新聞(1面)に国産化を目指す新会社ラピダスが、千歳市工業団地に最初の工場を建設するらしいことが載っていた。3月以降には、正式決定される見通し。これが本決まりになれば、北海道の歴史の中で最大の投資案件になる。道内が、再生可能エネルギーの潜在力が大きいことも、電力確保の上で考慮されたもようだ。
半導体工場を建設するには、水・電力などの産業インフラの充実や、空港・港に近い立地の良さが求められる。人材確保も重要となる。千歳市は、地下水を含めた水資源が豊富で公立千歳科学技術大学もある。札幌と違って雪も少なく地震も起きないだろう。
北海道は過疎化で人口が急減する予想であるが、“捨てる神あれが拾う神あり”で、これによって人口が増えて北海道の良さが分かってもらえば、とんでもないことになる。
高速道路を利用すれば、千歳市工業団地と音更町IC工業団地間がアッという間の時間になる。“道の駅おとふけ”も音更町IC工業団地のそばにあるので、一層にぎわうだろう。
いろいろな意味から無限の可能性を秘めた投資で、人口減少による縮小社会の到来から悲観的に考えていたが、久しぶりの嬉しいニュースであった。これによって、“産業のコメ”と言われる半導体産業が復活すれば、日本の再興にもつながる。日本航空大学校 北海道も、千歳市にある。知人のご子息がこの学校に勤めているので、この学校の存在が多くの人に知れ渡る機会になれば良いと思っている。
「十勝の活性化を考える会」会員