11年前、私は小脳出血で倒れた。そのため右半身にマヒが残り、体が自由に動かず、右利きであったが企図振戦のため左手でフォークなどを持ち、つたない字を書いている。
先日、機能回復型デイサービスの利用をやめて、“背骨コンディション講座”10回コース(1万円)を受けてみた。50歳代の後半とみられる講師(自称では40代)は、女性ボディビルダーだったらしい。
ボディビルダーは、体の調和・均整美、筋骨の強壮さ、筋肉の大きさなどを競い、舞台に立って審査員に向けて綺麗な構えを見せる。選手は、脱水とカーボ・ローディングを組み合わせ、競技出場前に不要な体脂肪を減らし、最大量の筋肉や鮮明なボディ輪郭などをつくる。
講師は、とてもエコな体なのである。すなわち、無駄な筋肉をつけていないのである。まだ3回の受講であるが、背骨コンディション講座により、右肩などがスムーズに動き始めている。
これは、私と同じ脳出血を罹患した人が、水中で動かないと思っていた足が動くのと同じで体はもとに戻る可能性がある。訓練しだいで肩が動き始めるのが分かったので、毎日、寝る前に肩を動かしている。 もっと早くからトレーニングを行なっていれば良かったが、気づいただけでも幸運である。
講師によれば、大リーグで活躍している選手も背骨コンディションを行なっているらしい。人間の体を考えてみれば、二足歩行になってから背骨が体を支える中心的な役割を担っている。
誰しも高齢者になると、膝や腰が弱くなってくるので、背骨コンディションのトレーニングが良いのではないだろうか。夢はもう一度と思って、毎日、背骨コンディションのトレーニングを行なっている。
「十勝の活性化を考える会」会員