一、六根清浄太祓(卜部神道)
天照皇大御神の宣はく。
人は即ち天下の神物なり。
須べからく静め謐まることを掌る心は即ち神明との本主たり、
心神を痛ましむること莫なかれ。
是故に、
目に諸々の不浄を見て、心に諸々の不浄を見ず。
耳に諸々の不浄を聴きて、耳に諸々の不浄を聴かず。
鼻に諸々の不浄を香ぎて、鼻に諸々の不浄を香がず。
口に諸々の不浄を言ひて、口に諸々の不浄を言はず。
身に諸々の不浄を触れて、身に諸々の不浄を触れず。
意に諸々の不浄を想ひて、心に諸々の不浄を想はず。
此時に清く潔き事あり。
諸々の法は影と像の如し。
身清く心潔ければ、假にも穢るる事无し。
説を取らば得べからず。
皆、因従りぞ、業とは生る。
我身は則ち六根清浄なり。
六根清浄なるが故に、五臓の神君安寧なり。
五臓の神君安寧なるが故に、天地の神と同根なり。
天地の神と同根なるが故に、万物の霊と同体なり。
万物の霊と同体なるが故に、為す所の願いとして成就ずと云ふことなし。
无上霊宝神道加持
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