十勝の活性化を考える会

     
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青年海外協力隊

2023-05-04 05:00:00 | 投稿

 

先日、十勝プラザで“青年海外協力隊の体験談を聞いてきた。講師の金清百広氏は、2015から2年間にわたって協力隊でケニアに行ってきたという。

ケニアの人口は、約5,400万人で、面積は日本の1.5倍であるから、戦争が行われているウクライナと同じ広さである。経済規模は1/15ぐらいで、観光が大きな産業になっているものの農業国である。

首都はナイロビで、人口は約440万人であるから北海道の9割である。野性動物の宝庫・動物天国として世界的に有名な「マサイマラ国立保護区」は、ケニア南西部に位置する。

生息する野性動物は実に様々で、シマウマ、水牛、ゾウ、キリン、といった草食動物が群れをなしており、一方でそれを捕食するライオンやチーター、ハイエナ、ジャッカルなどの肉食動物が集まるらしい。

講師の方が撮った写真にも多くの動物が写っていて、首都ナイロビにもキリンがやって来るらしい。東京都にキリンが住んでいると思えば良いらしく、雄大な自然に囲まれている国である。

講師の話で一番興味深かったのは、お金中心の価値観はケニアに通用しないことである。人間の幸せは、お金ではないのである。しかし、11歳~13歳の子供で読み書きできない子供が約3割もいるそうで、教育レベルを上げることも必要だろう。

また、大小約40の民族がいるらしく、日本人と違って陽気で踊りが好きらしい。ニワトリの肉を食べて踊っているケニアの女性たちを見ると、なぜかアイヌ女性主体の「帯広カムイトウウポポの会」の女性たちの踊りと同じように見えた。日本人の祖先であるホモ・サピエンスは、20万年前にアフリカを出て、万年前に日本列島にたどり着いたという。

なお、帯広畜産大学卒でJICAに勤め、パラグアイ、モンゴル、タイなどの海外生活が長かった人からのメールが届いたので、参考までに載せよう。

『 地球温暖化は、人類の驕りが原因です。利便性を極め、贅沢三昧の生活をもっと原始的にしなければならないと思います。最近のニュースを見るにつけ、日本の基礎インフラの脆弱さを痛感します。科学や技術が発展したが、地震や台風などの自然災害に弱い有様を見るたびに心配になります。

ウクライナ戦争の影響でエネルギーをはじめ食料の値上げで、今からの生活も心配です。これを機会にもっと質素な食生活を心掛けるべきと思います。中南米、東南アジア等で生活しましたが、贅沢は出来ませんが、人々は精神的にはタフで生活も豊だと感じました。』

なお、JICAとは、独立行政法人国際協力機構で、日本の政府開発援助を一元的に行う実施機関として、開発途上国への国際協力を行なっている。Japan International Cooperation Agencyの略称で、「ジャイカ帯広」の設置は、国会議員 鈴木宗男氏の貢献が大きいらしい。また、講師によれば、ケニアからジャイカ帯広に来ている人は現在2人で、スーパーエリートの人がほとんどであるらしい。

「十勝の活性化を考える会」会員


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