令和元年の訪日外国人が、政府観光局の発表によると3,188万人であった。京都に住んでいる友人によると、日本の代表的観光地である京都にも、大勢のインバウンドが押し寄せたそうである。
2018年、民泊法が施行されたことで多くの外国人が京都に来るようになり、大声で話したりゴミを散らかすなど京都の良さが失われ、友人は困り果てていたが、今は入国禁止措置で観光客も減り、静かな京都にもどったそうである。
しかし、京都には「京セラ」などのハイテク産業や金閣寺などの拝観料、土産物の観光収入で潤っていたので、今は官庁も民間も大変とのことである。また、民泊を経営していた会社も廃業や倒産に追い込まれたそうである。
京都文化を世界に向けて発信することは、「新型コロナウイルス」の撲滅と同じく今では難しいことであるが、北海道は京都と違って広いので、訪日旅行者には大勢来てほしい。
そして、十勝の良さをアピールするためには、まず自分たちがその良さを感じて発信することである。知人は、東京のマンションを売り払い、地方の広い一軒家に移住して初めて、地方の良さを知ったという。
先日、札幌から兄夫婦が来て国道を使って観光地をドライブしたが、その時、兄嫁が次のように言った。「十勝の道路は、立派でとても走りやすい」と。また、新しくできた“道の駅”にも入ったが、とても綺麗で地元の農産物などを売っていて、入店客も平日ながら多かった。
よそ者がきて、地元の良さを教えてくれるのは、知人の地方への移住と同じである。今一度考えると、訪日外国人が多いことが日本にとって良いことであるか分からなくなる。人間の幸せ、日本人の幸せは、もっと違うところにあるのかも知れない。
最後に一言。
外国人がきて、日本の土地を買いあさるのは止めてほしい。十勝の水源地、森も全て中国人や台湾人に買われている現実がある。秘境の湖にあるホテルも外国資本に買われ活用もされずに朽ちていたが、安いから買ったのかも知れない。
「十勝の活性化を考える会」会長
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