令和元年11月1日付け「北海道新聞」夕刊の今日の話題欄に、次の記事が載っていた。
「身の丈に合った」とくれば、後に続くのは、「暮らし」だろう。大学進学で実家を出る時、稼ぎに見合わぬ見栄を張るなと、自分も母に戒められた。
「身の丈に合った進路を」と言われていたらどうだったか。 兄弟が多く、進学は自宅から通える国公立大学に現役で、が暗黙のルールだった。浪人した上、記者になりたいから東京にとは、言えなかったろう。むろん文部科学相の話だ。
大学入試に導入される英語民間検定を巡り、地域格差や経済格差を懸念する声に「身の丈に合わせて頑張って」と言ってのけた。イヤイヤ、もう十分 「身の丈」を意識させられていますって。
道内の大学進学率は、45%前後。全国平均を大きく下回り、町村部では短大を含めても3割に届かない。通える範囲に大学がない地域が多いことも、原因のひとつだろう。
女子に限ればさらに低い。東京都は7割を超すが、北海道は約4割。男女差は全国ワースト2だ、進学が全てではなし、格差は昔からあって、人は置かれた場所で生きてきた。だが、その差を縮めるどころか、拡げかねない入試改革とは何なのか。雑な制度設計のしわ寄せが「地方」に、中でも真っ先に「女子」に行くのは、とうてい納得がいかない。 (後略)
この格差拡大について、次のように考えている。現代は格差拡大ではなく、階級社会の到来と言われている。ヒンドゥー教のカースト制度ではないが、生まれながらにして階級社会があるのだ。
世界の長者番付62人が、全人類36億人と同額の資産を持っているという。もし、日本国民の半数が持っている資産と同じ額を、たった一人が独占しているとしたら、多くの人は、「いくら何でも、それはおかしい」と思うだろう。
世界経済に不穏な空気が漂い始めた今、国際貧困支援NGO「オックスファム」の報告が、各国に衝撃を与えている。
「十勝の活性化を考える会」会員
注) カースト制度
カーストとは、ヒンドゥー教における身分制度を指すポルトガル語・英語である。インドでは、現在も「カースト」でなく『ヴァルナとジャーティ』と呼ぶ。本来はヒンドゥーの教えに基づく区分であるが、インドではヒンドゥー以外の宗教でも、カーストの意識を持つ者がいる。
紀元前13世紀頃に、バラモン教の枠組みがつくられ、その後、バラモン・クシャトリヤ・ヴァイシャ・シュードラの4つの身分に大きく分けられるヴァルナとし定着した。現実の内婚集団であるジャーティもカースト制度に含まれる。
インドでは、1950年に制定されたインド憲法の17条により、不可触民を意味する差別用語は禁止、カースト全体についてもカーストによる差別の禁止も明記している。
またインド憲法第341条により、大統領令で州もしくはその一部ごとに指定された諸カースト(不可触民)の総称として、公式にスケジュールド・カースト(指定カースト)と呼ぶ。留保制度により、公共機関や施設が一定割合(平均15〜18%)で優先的雇用機会を与えられ、学校入学や奨学金制度にも適用される。制度改善に取り組むものの、現在でもカーストはヒンドゥー社会に深く根付いている。
(出典::『ウィキペディア(Wikipedia)』より抜粋)
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