資本主義は、人間の欲によって成り立っていると思う。人間の三大欲は、食欲・睡眠欲・性欲であるが、資本主義における欲は物欲である。
経済学者・ガルブレイスは、「効用の理論」にこの物欲のことを述べているが、資本主義では広告宣伝などによって、不必要の物まで買わされているのではないだろうか。現に、一度も使用しない物や着ていない衣類もタンスに眠ってしまって、結果的に捨てることがある。
あのアダムスミスの“見えざる手”が効果を発揮するのは、人間が本当に必要としている物を手にする時だと思う。
ただ、最近の消費者は、不況などで財布の紐が固くなり、広告などでダマされない賢い消費者も、増えてきているようだ。
資本主義は、中谷巌著「資本主義はなぜ自壊したのか」を読むと、この欲望を抑制することが出来れば発展できると書いていた。一方、共産主義はこの欲望を上手く活用できずに生産性が低いのかも分からない。
「十勝の活性化を考える会」会員
注)欲
欲とは、何かを欲しいと思う心。欲望、欲求などともいう。
人間(ヒト)、動物が、それを満たすために何らかの行動・手段を取りたいと思わせ、それが満たされたときには快を感じる感覚のことである。
生理的(本能的)なレベルのものから、社会的・愛他的な高次なものまで含まれる。心の働きや行動を決定する際に重要な役割をもつと考えられている。
仏教などでいう「欲」は、概ね生理的(本能的)なレベルのものを指しており、精神にとって心をよくしていくもの、愛情を育てるもの、抑制するべきものとして説かれている。
仏教では、欲そのものは人間に本能的に具わっているものとして、諸悪の根源とは捉えないが、無欲を善として推奨し、修行や諸活動を通じて無欲に近づくことを求めており、自制ではなく欲からの解放を求めている。
(出典: 『ウィキペディア(Wikipedia)より抜粋』)
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