十勝の活性化を考える会

     
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汚れちまった悲しみに…

2020-05-03 05:00:00 | 投稿

  中原中也

  汚れちまった悲しみに…

 

汚れちまった悲しみに

 今日も小雪のふりかかる

汚れちまった悲しみに

今日も風さえ吹きすぎる

 

汚れちまった悲しみは

たとえば狐の革袋

 

汚れちまった悲しみは

小雪のかかってちぢこまる

 

汚れちまった悲しみは

なにのぞむなくねがうなく

汚れちまった悲しみは

倦怠のうちに死を夢む

 

汚れちまった悲しみに

いたいたしくも怖気づき

 

汚れちまった悲しみに

なすところなく日はくれる…

 

中原中也 (なかはら ちゅうや)山口県に生まれる。

1907年(明治40年)4月29日~1937年(昭和12年)10月22日

日本の詩人、歌人、翻訳家。

代々開業医である 名家長男として生まれ、跡取りとして医者になることを期待され、

小学校時代は学業成績もよく神童とも呼ばれた。

8歳の時、弟が風邪により病死したことで文学に目覚めた。

中也は30歳の若さで死去したが、生涯で350篇以上の詩を残した。

 

作者の人生に対する倦怠感が、如実に表現されている…おのれの思いを訴え

そして自分自身を厳しく攻めていくように思う。

                                

「十勝の活性化を考える会」会員C

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