人間の役割は、人それぞれに違うだろう。
令和2年5月30日、民放テレビ「情熱大陸」で、アイヌ木彫家“貝澤徹氏”を放映していた。彼は、アイヌ文化を守り続けるために日高管内平取町二風谷で、木を彫り続けている。
令和2年7月、白老町にオープンした国立民族象徴空間「ウポポイ」にも、彼のアイヌの入れ墨をした女性を描いた木彫作品が展示されている。その作品が下の写真である。注目してもらいたいのは、放映されたテレビの下部に書かれていたテロップである。
テロップには、「だから僕は僕なりの役割でやっていくし」と書かれている。人間は誰でも役割を持っているので、その役割を粛々と行なっていけばもっと良い社会ができるのではないかと思っている。
ところで先日、釧路に住んでいる知人に電話した。彼はアイヌに似ているイヌイットに関する話をしていた。イヌイットとは、カナダ北部などの氷雪地帯に住む先住民族のエスキモー系諸民族の1つ。人種的には日本人と同じモンゴロイドで、エスキモー最大の民族である。
遺伝子的にも日本人と共通の祖先であるとされ、地球上で最も寒冷な地域に太古の昔より生活し続けてきた民族である。近年は都市化が進み、スーパーマーケット等で食品を購入して食べるなど、ほかの人々と大差の無い生活を送っている。
このように見てくると、イヌイットは昔のアイヌ民族に似ている。ただ、アイヌには今でも差別があると思っているので、私の役割にはアイヌ差別の撤廃があると思っている。
知人はまた、人間のやっかみの話をしていた。確かに我々は、他人に対してやっかみを持つことがある。それが大勢になるとイジメにつながることがあり、学校のイジメやアイヌの差別にも同じことがいえると思っている。現代は、大勢の側につかないと自分が逆にイジメられる嫌な時代である。
「十勝の活性化を考える会」会員
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます