先日、民放テレビで「アイヌの心 世界へ」を放映していた。2020東京オリンピックの開会式でアイヌ舞踊を行なわれる予定であったが、オリンピック自体が中止になった。結局、1年後に開催された東京オリンピックマラソンコースの出発地点である札幌大通公園で、道内の各アイヌ舞踊の団体が一堂に会して、アイヌ文化が世界に向けて発信された。
アイヌの人たちが初対面で挨拶する時、「あなたの心に触れることが出来てありがとう。」という気持ちを込めて、“イランカラプテ”という挨拶を交わすそうである。また、作家 三島由紀夫氏は、約1,000人の東大全共闘を前にして、「君たちの気概は分かるが、言葉は言霊を持って語れ!」と言った。すなわち、私たちは話す時、言霊を失って話していないだろうか。
令和時代の今、ソーシャルディスタンスなどで人間同士の繋がりがなくなって人間関係の分断が始まっているので、私たちはもっと会話力を身につける時期にきているのではないだろうか。
「いいね!」という味方の人を何人作ったかではなく、異なる意見の持ち主との会話を行ない、どれだけ敵と殴り合わずに議論できたかが重要である。何事にも “着眼大局”で寛容さをも多雨ことが大切で、我が身を振り返ることが大切だと思っている。
話は変わるが、毎月行われる「帯森レコードコンサート」で、懐かしのメロディーを聞いてきた。その中の1曲に、沖縄歌手 石嶺聡子が唄う“花“~すべての人の心に花を~があったが、沖縄の音楽とアイヌの歌のリズムが似ていた。大陸から日本列島に弥生人が渡ってきて、北と南に縄文人が移動したという。だから、アイヌと沖縄人はDNAだけでなく、歌も似ているのである。
「十勝の活性化を考える会」会員
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