十勝の活性化を考える会

     
 勉強会や講演会を開催し十勝の歴史及び現状などを学ぶことを通じて十勝の課題とその解決策を議論しましょう

隣りの達人

2021-08-29 05:00:00 | 投稿

 

私は評論家の話を、いつも聞くようにしている。なぜなら、評論家は的を得たことを言うからである。一方で私は、身内の人の話をあまり聞かないようにしている。なぜなら、大きな声で言えないが的を得ていないからである。

自宅の隣りに、的を得ていることを語る友人が住んでおり、お話を聞きにいく。彼は、四国霊場巡りや読書に加えて、豊富な経験を積んでおり、学者よりも知見が豊富な時がある。彼の話は事実に基づいているので、政治家のように決してウソを言わず、大所高所から国家論などを論じてくれるので、認知症の私にとっては頭の刺激にもなっている。

彼によれば、現世はすべて業(因果)であるので、変えることは難しいそうである。彼の座右の銘は、“着眼大局 着手小局である。着眼大局とは、物事を全体的に大きくとらえ広く物事を見て、その要点や本質を見抜くことである。着手小局とは、細かなところに目を配り具体的に実践をすることである。このように全体と部分、目的と手段について考えることは、いろいろな目標達成や問題解決にも役立つと思う。

「問題の本質はどこにあるのだろう?」と、大きな視点からまず考える。そして、「それを解決するには、どんな行動をすれば良いのだろうか?」と具体的な行動に落とし込んで、行動することが大切である。 他人に対して何かを伝えようとする場面においても、「全体→部分」、「目的→手段」、「本質→具体化」のように流れをしっかりと押さえ、相手のことも考慮しないと、真意が伝わらないことが多いと思う。

先日、ある知人に日本のあるべき姿のことを質問したが、明確な返答がなかった。確かに、日本は問題が山積しておりテーマが大きく、私たち庶民には分からないことも多い。ましてや政治家はウソが多いので、何が本当なのか分からなくなり、社会情勢に対して無関心になることがある。

ただ、どうしても気になっていることがある。それは、国債残高のことである。日本の国債残高はコロナ禍もあって急増しており、先進国の中では突出した状況にあり、財務省が自らのホームページに、「日本の財政状態は危機的状況に陥っている」と何度も書いているからである。日本にデフォルトが起きるなどと思いたくないが、ある友人のメールには、「40~50年以内には、デフォルトがありそうだ」と書かれていた。

彼の子供は40歳代であるから、彼の子供や孫の時代には大変なことになる可能性があるということを言いたいのだろうか。彼の話の根拠は不明であるが、そのようになると日本に留まらず世界恐慌となり、リーマンショックどころの騒ぎではないだろう。

デフォルトと倒産、個人では自己破産、いずれも経験したくないが、”リスタート”と言うこともある。再出発をすることで良い人生を歩むことができれば、それもまた選択肢のひとつであると思う。

「十勝の活性化を考える会」会員

 


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